風疹が流行しているようです。
と唐突に書きましたが、まずは風疹についての情報をざっくり見てみます。国立感染症研究所のページから情報を抜粋しました。
風疹(rubella)は、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症である。症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患である。
風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性がある。
男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要である。
写真↑ 風疹による発疹(成人)。 国立国際医療研究センター忽那医師提供
要点は次の2点と考えます。異論はあるかもしれませんが。
・妊婦が感染することで、出生児に悪影響
・予防接種で防ぐことができる
で、現在風疹患者がどの程度いるのかについてですが、上のリンク先のページに次のようなPDFファイルがあるので見てみます。
2018年第1~43週の風疹患者累積報告数は1,692人となり、第42週までの累積報告数1,486人から206人増加した。2008年の全数届出開始以降では、2018年は2013年、2012年に次いで3番目に多く、2017年1 年間(93人)の18倍、2017年第1~43週(79 人)の21倍の報告数となった。
2018年の第43週というのは10月28日から2018年11月3日までを指すようです。2017年の報告者が93人だったのに対して今年はすでに1,692人と大幅に増えています。
とりあえず、こういう状況であるということを把握しておきます。次回以降、気が向いたら風疹の検査や予防接種の状況などについて調べて書いてみようと思います。