2020年に感染症専門医の岩田健太郎さんが次のようなSNSコメントをしています。
そのときは紙ベースだったが、2012年にはすでに電子化、そしてリモートになっている。日米の差はあまりに大きい。未だに日本では保健所が病院に電話して情報を聞き取る、という超ダイナソーなしくみだ。こういうのは仕組みとすら言えないのかもしれないが。
— 岩田健太郎 K Iwata, MD, MSc, PhD, FACP, FIDSA, CIC, CTH (@georgebest1969) September 9, 2020
医師が自宅でカルテ閲覧ができれば色々と便利です。また、患者さんがご自身のカルテを自由に見ることができれば社会は(個人的にはいい方向へ)変わると思います。
このツイートについて、吉峯耕平弁護士が次のように述べておられます。
日本でできないのは、規制上の制約ではないと思います。
— 弁護士 吉峯耕平 (@kyoshimine) September 11, 2020
興味があったので、↑のコメントに質問してみました。
法律上、ガイドライン上やってはいけないという話ではないので、誰が、どうやってシステムを構築するかというレベルの話になるかなと。
厚労省がPHRやEHRの構築をずっとやろうとしていますが、全国一律のシステムを構築するというのは、なかなか困難なようです。— 弁護士 吉峯耕平 (@kyoshimine) June 7, 2023
規制の問題よりは、技術上の問題では、というのが吉峯弁護士のご意見のようです。
PHR(personal health record)をご存知ですか?「国民の健康づくりに向けたPHRの推進に関する検討会」が始まりました
PHR(personal health record)とは生涯型電子カルテのことで、個人の健康に関する情報を1ヵ所に集め、本人が自由にアクセスでき、それらの情報を用いて健康増進や生活改善につなげていこうというもの。
グローバルにおけるEHR・PHR 環境の特徴-わが国の健康医療データの利活用促進に向けて-
EHR(Electronic Health Record:電子健康記録)は、一生涯に渡る個人の医療情報を電子的に記録し、異なる医療機関で横断的にその情報を共有・活用する仕組みを指す。対象となるデータは、診療情報や検査データ、既往歴、アレルギー情報等であり、主に医療機関で取得されるデータが該当する。
YouTubeに次のような動画がありました。
今回紹介するPHR(パーソナルヘルスレコード)は医療の質を高めてくれる素晴らしいものです。
ある個人の持病や薬剤データ、健診データなどをまとめて管理でき、生涯型の電子カルテとも言われます。これがあれば、セカンドオピニオンなどをはじめとした、かかりつけ医以外の医師にかかる機会に、最適な医療サービスが提供されるようになるでしょう。
普及には至っていませんが、非常に有用なため、今後一般的になっていくものと思われます。
動画内で「ルナルナ」という女性の生理を管理するアプリの紹介がありました。
1600万ほどダウンロードされていてかなり普及しているようです。
カルテ等、医療情報をスマートフォンアプリに入れるという発想はあってもいいかもしれません。
個人情報保護法等色々とややこしいことなので、引き続き勉強していこうと思います。