先日、ウォールストリートジャーナルで次のような記事がありました。
【社説】ドイツの自滅的なエネルギー敗戦 原子力発電所の段階的廃止、自国の弱体化に大きく貢献 By The Editorial Board 2021 年 12 月 23 日 14:27 JST 更新
10年前のドイツでは、17カ所の原発が国内の電力の約4分の1を供給していた。しかし2011年に福島の原発事故を受けて、アンゲラ・メルケル前首相は原発の段階的廃止を決めた。現在残っている原発は6カ所だ。このうち3つが今月閉鎖され、残り3つも来年には操業を停止する。経済、気候変動問題、地政学の観点から見て、これ以上に自滅的な政策を考え出すのは難しい。
閉鎖は何年も前から予想されていたことだが、世界的な需要の拡大によってエネルギー価格が上昇する中、以前に計画されていた耐用期間まで原子炉を稼働し続けることで、ドイツ国民が現在感じている痛みの一部は緩和できた可能性がある。
ドイツは原発を廃止して、再生可能エネルギーを推進しています。その方針を立てるのは良しとしても、自国のエネルギー供給が不安定にしてまで推進するのは愚の骨頂でしょう。
しかも、こんなことも起こっています。
ドイツ、ガス欠なう。ロシアに、エネルギーの生殺与奪を渡したドイツ。脱原発と脱炭素を進めたのは、どいつかな? https://t.co/LbyKil87cE
— 国際インテリジェンス研究所♥️ (@shirasu001) December 21, 2021
ドイツとロシアが2019年のベルリンでの暗殺事件を巡って外交官を相互追放。ロシアがウクライナ国境に兵力を結集する中、ノルドストリーム2の稼働も見通せなくなっています。ガス価格の上昇に拍車がかかり、誕生したばかりのショルツ独政権にとって最初の試練に https://t.co/GEGbxiiQH7
— 石川潤(日本経済新聞)JUN ISHIKAWA (@junishikawa_nk) December 21, 2021
どっちに責任があろうが、日本への教訓としては、エネルギー供給に関しては、“◯◯最優先”とか、“脱◯◯”とかはダメだということ。
結局、エネルギー源多様化によるベストミックスが一番リスクが低いという話。
〜欧州ガス価格危機の責任はドイツに、ロシア大統領が主張 https://t.co/vuLCMi2YMY
— 石川和男(政策アナリスト) (@kazuo_ishikawa) December 25, 2021
ここで、主要国の一次エネルギー構成を見てみましょう
再生可能エネルギーで他の種類のエネルギーを賄うのは現時点では無理でしょう。
現実を見てエネルギー政策を立てていく必要があります。「脱原発・再生可能エネルギーで賄う」などと宣っている政党は国を破壊しようとしているとしか考えられません。このような政党に投票する国民が多いことが私には信じられません。
今後、ドイツが現状の政策を進めれば進めるほど窮地に陥いるのは目に見えています。日本は決して真似をすることなく、反面教師にするべきでしょう。
そう言えば、以前、NHK党の坂本雅彦さんに日本のエネルギー政策についてご意見をいただきました。是非ご参考にしてもらえればと思います。
昨日は参議院浜田聡議員のお手伝いに上がり下記の件を考証しましたのでここに記します。
第六次エネルギー基本計画案について(参議院浜田聡議員のお手伝い)|坂本雅彦 https://t.co/L7WHCqS0s5 #amebaownd— 坂本雅彦 (@NHK65860645) September 30, 2021