昨年12月に次の書籍をKindleで購入し、少し目を通していました。本日、久しぶりにこの本に目を通してみて、良いこと書いてあるなぁ、と思いましたので、今回紹介します。
新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 (日経プレミアシリーズ)
目次は次の通りです。目次の各タイトルを読むだけでも勉強になるような気がします。1つの章のみであれば、数分で読めます。最終章は多くの人に読んでもらいたいと思います。
はじめに--神風は吹かない、でも日本は負けない
●第1章 新型コロナの基礎知識と振り返り
ウイルスはヒトの細胞を乗っ取って増える
猛スピードで進んだ新型コロナの研究・対策
致死率はインフルエンザ並み、なのか
感染しても気付かず人にうつしてしまう
対策の中心は飛沫感染を防ぐこと
接触感染対策は「やりすぎ注意」
呼吸器感染症対策のゴールデンルール、睡眠と栄養
現行の「感染を避ける」行動原則は案外正しい
完全な終息はワクチンによる集団免疫獲得、だけど……●第2章 治療薬とワクチン、基礎の基礎
特効薬はないが、戦い方は分かってきた
「薬が効いた」という言葉の意味
「谷」が見えてくるのは、研究が進んだあかし
「免疫力」に気をつけろ
正しく知りたい、「集団免疫」
ワクチンの主流「不活化ワクチン」とその限界●第3章 「核酸ワクチン」への期待と不安
遺伝子工学の世界からやってきた新型ワクチン
去年までは「遠い未来に実現するワクチン」だった
技術進歩とSARSの知見により猛スピードで開発
核酸ワクチン、どうやら効きそう
「90%を超える有効性」の意味は●第4章 ワクチンとヒトの免疫、基礎の基礎
ワクチンの「効く」「効かない」はどこで見る
「自然免疫」と「獲得免疫」
免疫系の反応を測定するのは難しい!
「数が増える」と「効果がある」は別問題
ワクチンを二度打つ理由
インフルエンザワクチンが「劣等生」なワケ●第5章 新型コロナ対策の「湯加減」
クラスター対策を通して「感染する状況」が分かった
「熱いぞ」「温いぞ」と入りながら調整するしかない
ある程度の集団感染、クラスターは「是」とする
「体調が悪かったら休む」が根付けば完璧だ!?●第6章 やっぱり知りたい、PCR検査
もし「鉄道並みの質と量のマニア」が感染症にもいたら
「有効打がどれくらい出るか」が大事
「高齢者だけ厳密に」はなぜ非現実的か
歯切れがいい対策は、たいてい「不都合な真実」を無視している●第7章「無制限PCR検査」が見せた理解のズレ
3回やって「陰性」「陽性」「陰性」、さてどうする
インフルエンザの場合はどう診断しているか
無症状の感染者は、PCR検査で拾い上げるのが難しい
スウェーデンは「集団免疫」を目指したのか
検査を受けて安心したい人々は「いいお客様」かも●第8章 根拠の薄い話に惑わされない思考法
同じデータを見て、なぜ結論が違うのか
医師国家試験には「検査の間違い」が前提の出題がある
にんげんだもの、感情もあるさ
謎理論が生まれてくる背景●第9章 誰を信じるのか、信じていいのか
「信じていい情報」を見抜く術はあるのか
ネットで情報収集すると、トンデモ理論を作りがち
健康・医療系はまともな本が本当に少ない
「人の考えは変わって当然」と思うべしおわりに--「不都合な真実」とは
さらに、本書の末尾近くの記載の一部も紹介します。
例えば、日本における公的な内作は、専門家会議と再編された分科会による検討・発信もあり、世界的に見てもかなりまともな提言を多く受けたものになっていると思っています。そういう意味においても、まずは本邦においては公的な情報をしっかりと知ること、検討することが重要でしょう。
(中略)
公的な情報も、もちろん間違っていることはあります。しかし多くの専門家、多くの人の目が通った情報を、発信主体を明確にし、自己利益の目的なく発信しているわけですから、情報を集め、知り、検討する価値がある場合がほとんどです。
というわけで、本書で紹介されていた情報源の一部を紹介しておきます。今後、適宜チェックしていきたいと思います。
国内
海外
最後に、YouTube上にこの本の要約動画がありましたので紹介します。