本日、新型コロナウイルス感染症の療養者が選挙の際に郵便投票を可能にする法案に関する与野党の協議会がありました。私もこの協議会に参加しました。↓の動画で画面左側に映っております。
コロナ療養者に郵便投票で合意(ロイター 2021年5月27日6:50 午後)
与野党は27日、新型コロナウイルスに感染し自宅やホテルで療養する有権者に郵便投票を認める特例法案を6月3日に衆院へ共同提出することで合意した。今国会で成立させ、6月25日告示の東京都議選からの導入を目指す。共産党は態度を保留した。
今回の法案については、色々とポイントがありました。会でいただいた資料を紹介します。
新型コロナウイルス感染症に罹患し感染者となった方が、選挙期間中にどうやって投票をするのか、は問題となります。感染者を投票所に行かせるわけにはいかない、という方針のもと、今回の法案が検討されたと承知しています。
今回の法案協議で色々と議論になったポイントがあります。一部抜粋します。
1.郵便投票の対象者は?
まず、病院での療養者は現行法(公職選挙法)で不在者投票の対象なので今回の法案では対象外。ホテルなどでの宿泊療養者や自宅療養者が対象と言えます。濃厚接触者を対象とするか否か等で議論となりましたが、濃厚接触者は対象外となることになりました。
2.今回の法案はこの新型コロナウイルス感染症に限定する特例か否か?
党によっては公職選挙法改正案(つまり恒久的な改正)を提案するところもありましたが、結局各党とも今回の新型コロナウイルス感染症に限定する特例法となることで合意しました。
ちなみに、今回の協議会は会の冒頭のみマスコミのカメラが入りましたが、会の間はマスコミシャットアウトで行われました(※個人的にはオープンにして行ってもいいと思います)。個人的には与野党の駆け引き、そして両者が合意していく過程を非常に興味深く思いました。
ちなみに、今回私が参加させていただいたのは、参議院において私が「政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会」に所属しているのが理由です。
ちなみに2週間前に私はこの委員会で質問の機会をいただいております。
少数会派でもこのような会に参加させていただけることに感謝です。参議院は少数派の意見をそれなりに(衆議院よりは)尊重していただけるように感じます。
今回の協議会に参加した報告動画も作成したので紹介します。