2週間ほど前になりますが、東京都から時短命令を受けた飲食店が、東京都を提訴しました。
グローバルダイニング、時短命令で東京都を提訴 ロイター 2021年3月22日
レストラン事業を展開するグローバルダイニングは22日、東京都が新型コロナウイルス対応の改正特別措置法に基づく時短営業の命令を行ったことは違法だとして、都に損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
提訴時の会見の動画です。
グローバルダイニング社はこの訴訟費用を集めるために、クラウドファンディングを行いました。1日で1000万円を超える額が集まったとのことで、世間の注目度の高さやグローバルダイニング社の姿勢を支持する人が多いことが分かります。
2021年3月23日「コロナ措置法」違憲訴訟とクラウドファンディング、ご支援の御礼(グローバルダイニング)
3/23の15:45現在、皆様のご支援で、私どもが予測していたスピードと額を大幅に超えて約1日で、1050万円の資金が集まりました。
この訴訟、非常に興味深いと思います。自分なりにポイント2点挙げます。
・当時、営業時短要請に応じていない飲食店は都内に2000店ほどあったようですが、そのうち(要請に従わない姿勢を積極的に打ち出していた?)グローバルダイニング社の26店舗をほぼ狙い撃ちして東京都が時短命令を出した点。
・上記に関して、グローバルダイニング社が東京都を提訴するにおいて、損害賠償請求額がたったの?104円である点。
特に2点目の損害賠償請求額が非常に少額である点が興味深いです。金額を高額にすると、判決時の額で勝った負けた、などの話になりそうですが、少額ですのでその可能性はありません。東京都が法の手続きを適正に守ったか、法の解釈を争う裁判と言ったところでしょうか。
今後の裁判の行方に注目したいと思います。