新型コロナウイルス感染症のため首都圏1都3県では緊急事態宣言が続いています。今月(2021年3月)上旬に延長となっており、21日まで続く見込みです。
緊急事態宣言、21日まで再延長へ 政府が諮問 1都3県、病床逼迫を懸念 日本経済新聞 2021年3月5日
政府は5日、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に発令している緊急事態宣言を延長する方針を決めた。7日までの期限を21日まで2週間延ばす。新型コロナウイルスの感染拡大で病床の逼迫状況の改善が不十分だと判断した。1月7日に発令を決定してから2回目の延長となる。
さて、延長されている緊急事態宣言の期限である21日が近づいてきました。
緊急事態宣言の解除可否、18日に決定…首相「病床使用率や専門家の意見を聞き判断」 読売新聞 2021/03/16 21:47
政府は、新型コロナウイルス対策として首都圏1都3県に発令中の緊急事態宣言について、解除の可否を18日に決める。期限の21日で予定通り解除できるかどうかを慎重に見極める構えだ。
(中略)
政府は宣言を解除する場合、感染再拡大の防止に向けた4本柱の対策も打ち出す予定だ。
緊急事態宣言が解除されるかどうか、そろそろ決まります。↑の記事によると、解除する場合、感染再拡大の防止に向けた4本柱の対策も打ち出す予定、とのことです。4本柱の対策の内容が気になるところですが、そういうものが準備されていることを考えると、政府は解除の方向で動いているのではないでしょうか。
そもそも延長については賛否両論様々な意見がありました。ここでは反対意見を紹介します。
緊急事態宣言延長は根拠不明、常套句ばかりで「説明しない政府」の大問題 西田亮介:東京工業大学准教授・社会学者 2021.3.10
ところで、最近の感染経路について、東京都と埼玉県が興味深いデータを出しています。
最新のモニタリング項目の分析・総括コメントについて(東京都)
第44回新型コロナウイルス対策本部会議の開催結果について(埼玉県)
グラフの見方の説明文がほしいところではありますが、東京都、埼玉県いずれも、会食(飲食店)での感染よりも家庭内感染や病院・老人ホームなどの施設での感染がはるかに多いようです。
このコロナ禍で狙い撃ち?されている飲食店での営業時間短縮にどの程度の効果があるのか、疑問です。内科医の國松先生のツイートが参考になります。
20時以降に店を閉めたら、勤務後の医療従事者はどこでお茶すれば良いのでしょうか。飲食店にしろ、映画にしろ、提供のしかたの工夫が重要であって、時刻で区切ることではないと思います。
— 國松淳和 Junwa KUNIMATSU オフィシャル (@FakePearl_inst) March 14, 2021
緊急事態宣言ということで、宣言そのものによって人々の行動変容を促す効果はそれなりにあるでしょうから、宣言に効果がないとは言いません。
ワクチン接種も始まっており、早期の収束を願うとともに、私もがんばっていきます。
日米首脳会談を控えて、両国の間で新型コロナ対策に万全を期すために、ワクチンを接種いたしました。
そんなに痛くもなく、スムーズに終えることができました。
ワクチンは感染症対策に極めて重要なものです。様々な情報を的確にお届けしながら、皆様が安心して接種できる環境をつくってまいります。 pic.twitter.com/QQdklizksM— 菅 義偉 (@sugawitter) March 16, 2021
本日(3月16日)17時時点における新型コロナワクチンの接種実績は次のとおりです。
実施施設数(累計):1,304施設
総接種回数:359,191回
(内、1回目接種:349,844回
2回目接種: 9,347回)#新型コロナワクチンhttps://t.co/AZ9cIygozw— 首相官邸(新型コロナワクチン情報) (@kantei_vaccine) March 16, 2021
ワクチン接種済みの人口の割合(一回以上接種済み)が6割に達したイスラエル、ロックダウンが終わりほぼ経済活動を再開しているにも関わらず、再生産数Rは下がり続けているとのこと。現在R=0.78。 https://t.co/aaAua5KDdD
— 新型コロナウイルス_ワクチン情報 (@VaccineWatch) March 15, 2021