国会・参議院には行政に対する苦情窓口というものあります。
参議院ウェブサイトのトップページからリンクが張られています。
ここから行政に対する苦情を伝えることができます。ここに伝えられた意見は月ごとにまとめられて、参議院の行政監視委員会所属の議員に伝えられます。私は行政監視委員会に所属しており、伝えられた意見をまとめた報告書が毎月届きます。
過去数か月の報告書について、以前ブログ記事で公開をさせていただきました。
令和3年2月の報告書が届きましたので、今回もここで公開をさせていただきます。紙の報告書をスキャンしたものになります。
※上の写真は昨年10月のものですが、↓のファイルは今年の2月分です。
行政に対する苦情2021年2月(PDF 約4MB)
令和3年2月は27件の苦情報告があります。
参考までに昨年(令和2年)では、6月の苦情は129件、7月の苦情は111件、8月の苦情は82件、9月の苦情は53件、10月の苦情は74件、11月の苦情は47件、12月の苦情は52件でした。今年(令和3年)1月は107件の苦情報告がありました。
どんな意見が届いているのか、興味のある方はPDFファイルを開いて見てください。
今回はこれまでに比べて全体的に数は少なめですが、国防、プラスチック製レジ袋有料化、新型コロナウイルス感染症対策、など様々な苦情報告があるように思います。
20番と23番の苦情で、電波周波数の割り当てに関するものがあったので紹介します。
[電波周波数の割当てについて]
総務省職員が利害関係者から供応接待を受けていた問題については、官僚の判断で電波周波数の割当てが決められていることが背景にある。事業者と官僚の関係を改善するため、電波周波数のオークションを導入すべきである。
先月、週刊文春が総務省の違法接待を報じました。また、その報道を受けて国会で追及された総務官僚の答弁が虚偽であることも報じました。→ 週刊文春 2021年2月25日号
連日国会で追及が続く、菅義偉首相の長男・菅正剛氏の違法接待問題。昨年10月から12月にかけて、衛星放送などを運営する東北新社の部長職にある正剛氏が、許認可権を持つ総務省幹部を接待し、飲食代を支払うのみならず、タクシーチケットや高級手土産も渡していたことを2月4日発売の「週刊文春」が報じた。
この事件の根底にある問題について、高橋洋一さんの解説↓が参考になると思いました。
上で紹介した苦情の内容を改めて紹介します。
[電波周波数の割当てについて]
総務省職員が利害関係者から供応接待を受けていた問題については、官僚の判断で電波周波数の割当てが決められていることが背景にある。事業者と官僚の関係を改善するため、電波周波数のオークションを導入すべきである。
この内容のように、総務官僚の裁量権を取り上げて電波オークションなどで公正な競争をするのが、有効な解決策ではないかと思いました。
何はともあれ、行政に対して意見があれば、参議院行政に対する苦情窓口にどんどん送りましょう。
もちろん、私宛にメールなどで送っていただいても結構です。