以前、私のYouTubeチャンネルの動画に次のようなコメントをいただきました。
同じ放射線科医です。田舎の病床はたしかに空いていますが、救急患者の対応や当直の対応で我々も駆り出される始末。結局医師不足ではないかと思います。医者が足りないとコロナ対応も実際やらされたりしていますが、専門外のことをして医療ミスしないか心配です。
良きサマリア人の法を成立させるか、医師の頭数を増やすようにご尽力いただければ幸いです。医療費亡国論が蔓延っている中で難しいと思いますが…
また放射線技師や看護師も圧倒的に足りていませんし、雇う金も足りていません。
ということで、まず善きサマリア人の法について紹介します。
https://lmedia.jp/2015/07/07/65772/ 日本では導入されていない「善きサマリア人の法」とはどんな法律なのか? 2015年7月7日 星野 宏明
旭中央病院神経精神科の大塚祐司先生が行った調査によれば、6割の医師が「お客様の中にお医師様はいらっしゃいませんか?」と尋ねられても無視する、という結果が分かったそうです。 無視する理由としては、救助活動を行い治療に失敗してしまった場合、その時の法的な責任は治療に当たった方、つまり、医師が負うことになってしまうからだそうです。善意で治療を行っても失敗した場合訴訟を起こされる可能性があると考えると無視するという結果も頷けますね。 海外では、急病人が航空機内で亡くなってしまった場合、航空会社が責任を負う国もありますが、日本の場合はこのようにはなっていません。 アメリカやカナダなどの国では、無償で善意の行為には責任を問われないとする「善きサマリア人の法」という法律が導入されていますが、日本ではこの法律が導入されていないのがこのような違いを生んでいるようです。
善きサマリア人に関する動画がありましたので紹介します。
気になったので、善きサマリア人の法を導入している国等に関して、国会図書館にご調査いただきました。調査結果をいただいておりまして、今回それを共有したいと思います。
よきサマリア人の法 国会図書館調査(PDF)
上記の資料をSNSなどで共有してみて、反響を見てから、善きサマリア人の法に類するような法案に関して参議院法制局などに相談することを検討してみます。