今回の記事は、これまでの記事の続きになります。
西武信金の融資で不動産物件を購入したものの、その後の経営がうまくいかないからか借金の返済が苦しくなった方からの相談です。
この件では、金融庁が西武信金を調査して、少なくとも258物件の賃貸不動産融資において不正があったという調査結果が出ています。
この調査結果を、相談者の方が金融庁に開示請求したところ、出てきたのはほぼのり弁状態の真っ黒で何もわからないものでした。
そこで、私の方でも金融庁の方に話をして、のり弁状態(黒塗り)ではない資料をもらえないか交渉してみました。それに対する金融庁の回答(メールの一部)はこちら↓。
参議院 NHKから国民を守る党 浜田議員 様
先日、金融庁へご依頼いただきました西武信用金庫の検査結果について、回答申し上げます。
金融機関の検査結果通知等、検査に係る情報につきましては、これまで言及・開示いたしておりません。理由としまして、
・金融機関の経営・内部管理等に係る情報及びその取引先に係る情報が記載されており、当該金融機関等の権利、競争上の地位その他正当な利害を害するおそれがある。
・検査の着眼点や手法等が記載されており、今後の検査において違法若しくは不当の行為の発見を困難にして、検査事務の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある。
・検査は被検査金融機関の協力を得て、その経営の健全性及び業務の適切性の実態把握を行うものであり、公になれば、検査当局と金融機関の信頼関係を損ない、検査において金融機関の協力が得難くなり、正確な事実の把握を困難にするおそれがある。情報公開請求の開示にあたっては、上記の理由等により、他の公表されている一部情報(当局が公表している行政処分の内容)を除き、不開示(黒塗り)とさせていただいているところでございます。
検査事務の適正な遂行の観点等から、ご理解賜りますようお願いいたします。
といった感じです。端的に言うと、公表いただけませんでした。
これ以上金融庁を追及すべきか?については、現時点では結論は出さないことにします。