旧来の風邪を「5類感染症」に分類させるという報道が以前からあります。
この件を追っていた楊井人文さんのXのポストを紹介します。
【速報】旧来の風邪を「5類感染症」に格上げへ 武見厚労相が明言 #theLetterhttps://t.co/tVj1BECDvH
— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) July 26, 2024
省令改正のパブリックコメントはこちら。受付けは8/16まで↓https://t.co/rBoCS3SNcj
従来の「風邪のコロナウイルス」が含まれると明記していませんが、大臣は「含まれる」と答弁↓https://t.co/Ay2WvBUHPA pic.twitter.com/M44DlJBvaT— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) July 26, 2024
武見厚労大臣が旧来の風邪を5類感染症に格上げするともに、特定感染症予防指針の対象にも位置付け、風邪のワクチン開発も検討していると言及した省令改正案のパブコメは今日まで→ https://t.co/rBoCS3SfmL
厚労大臣の発言はこちら↓https://t.co/ykY0PrLGP3 https://t.co/hKZCN7Bcsj pic.twitter.com/uniI3rYsLL
— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) August 16, 2024
【CN注意報】以下のコミュニティノート(CN)が間違った情報を流布しているため説明しておきます。(CNは現時点で未公開)
5類に追加されるのは「急性呼吸器感染症」です、と書いていますが、正しくは「既に5類に位置づけられているものを除く」急性呼吸器感染症です。… https://t.co/OSwNUAOpeR pic.twitter.com/auobdYehbo
— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) December 1, 2024
【CN注意報】以下のコミュニティノート(CN)が間違った情報を流布しているため説明しておきます。(CNは現時点で未公開)
5類に追加されるのは「急性呼吸器感染症」です、と書いていますが、正しくは「既に5類に位置づけられているものを除く」急性呼吸器感染症です。
ところで、急性呼吸器感染症(ARI)の定義は「急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)あるいは下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す多彩な病原体による症候群の総称」とされています。
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000277009
この定義には風邪の症状が当てはまり、「既に5類に位置づけられているものを除く」急性呼吸器感染症とは、従来「風邪症候群」とされていたものになります。わかりにくいですが、論理的に思考すれば理解できるかと思います。
https://jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-01.html
所管の感染症対策課への取材で確認し、武見厚労相も会見で2度「風邪のコロナウイルスも含まれる」と明言しています。風邪症候群の原因ウイルス等は風邪のコロナウイルス(4種類)に限らないため「含まれる」という言い方になったのでしょう。
今回の改正で新たに位置付けられるのが、従来位置付けのなかった「風邪症候群」全般であることを一切明記せず、「既に5類に位置づけられているものを除く急性呼吸器感染症」を追加するという厚労省の説明と、私の説明と、どちらが「ミスリード」であるかは評価の問題ですので、皆さんがご判断ください。
パブコメ結果公示資料にも「風邪が含まれる」と記載されていました。なぜ最初から、この変更を審議した感染症部会資料、パブコメ説明資料においてそのように言わなかったのかも問われるでしょう https://t.co/CsqBFDukoO
— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) December 1, 2024
普通の風邪を5類感染症に 厚労相が省令改正 パブコメ意見3万件超か 国会議論も経ず(2024.11.30)https://t.co/8MDPjU9aOl
— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) December 3, 2024
今回、5類に含まれる可能性がある疾患について、いわゆる風邪が含まれるのかどうか、については、楊井さんのポストからは、Yes、と判断したいです。
そして厚労省はその大事な点の名言を避け続けていたように思います。
さて、この件については岩田健太郎氏の意見がしっくりときます。
サーベイそのものは「風邪ワクチン」の開発にも寄与しないし。なにがやりたいんだか。多分、どっかの学者のアイデアに引っ張られたんだろうけど。
— 岩田健太郎 K Iwata (@georgebest1969) December 1, 2024
・対策に寄与しない届け出は意味がない
・サーベイそのものは「風邪ワクチン」の開発にも寄与しない
サーベイランスで新規の病原体を見つけ、と言う人もいるようですが国の構造上、日本で新規の病原体が発生する可能性は構造上非常に低く輸入感染症が基本になります、動物含め。症候サーベイランスでは「遅すぎ」でしょうね。
— 岩田健太郎 K Iwata (@georgebest1969) December 4, 2024
米国CDCもこれに似たことやってるんだけど、自動データ吸い上げと察知の基準を決めてるから有用なので(腸炎とかでも有用。あと、ワクチンなどの副作用も)。「届け出」でやらせるところが、実に古い。 https://t.co/41izOOI8DW
— 岩田健太郎 K Iwata (@georgebest1969) December 1, 2024
週一の届け出を集計して解析、よりもリアルタイムの自動吸い上げのほうが「察知」の能力は高い。というか「現場の肌感覚」のほうが定点観測よりも普通は速い。あとからグラフで肌感覚が確認される。これがコロナ「定点化」反対の最大根拠だったのに(もっともコロナ全例報告には僕は反対でした)
— 岩田健太郎 K Iwata (@georgebest1969) December 1, 2024
人的リソースに汗をかかせるのではなく、ちゃんとインフラ整備してからインプルメントすべきでしたね。各地の現場のことを全く考えていない人たちの罪は重いです。猛省してほしいです。
— 岩田健太郎 K Iwata (@georgebest1969) December 1, 2024
なぜ「風邪」の5類化に反対なのか – 岩田健太郎・感染症専門医https://t.co/CI8RFVbAxg#Voicy
— 岩田健太郎 K Iwata (@georgebest1969) December 3, 2024
国会で取り上げることを検討します。