最近、103万円の壁の引き上げが話題です。
今回もこれを取り上げます。今回は103万円の壁引き上げのために意識すべきポイントをいくつか私なりに紹介します。
103万円の壁とは?についての分かりやすい図を紹介します。
いやこんなにあるんだから一つずつ壊していくしかないだろ
いっぺんに全部とかビルの発破じゃないんだから— uesama (@uesama2645) November 2, 2024
年収の壁は色々とあり、103万円の壁引き上げには色々な抵抗勢力が反発するわけですが、一つ一つ壊していくのは重要なことと思います。
先の衆院選で大幅に議席を増やして話題となった国民民主党ですが、その主要政策として103万円の壁を178万円に引き上げる、というものがあります。
ここで、年収の壁引き上げについて、ポイントを挙げます。
・103万円の壁を178万円に引き上げる、そのこと自体に意義はある、ということ。
上で紹介しましたが、他にも年収の壁はいくつかありますが、それらも問題ですが、ひとつひとつ壁を引き上げる(時代に合わせていく)ことが重要です。
ちなみに、103万円の内訳にも注目してみます。
■ 「103万円の壁」
すべての人が対象となる基礎控除(48万円)と,給与所得者が対象となる給与所得控除(55万円)。給与所得者は48万円+55万円=103万円を超えると,超えた分に課税。学生やパートは103万円を意識する。https://t.co/cLQWjzWXYfhttps://t.co/xwQhEs3T18 pic.twitter.com/TVYB3BzMgX— 木霊2 (@edmsedms2) November 6, 2024
すべての人が対象となる基礎控除:48万円
給与所得者が対象となる給与所得控除:55万円
あわせて103万円というわけです。というわけで、ポイント2つ目。
・基礎控除48万円 + 給与所得控除55万円 = 103万円
これを178万円に引き上げる場合、両者の割合をどうするのか?については今後議論されていくのでしょう。
さて、国民民主党はなぜ178万円という設定をしたのか?については以下の説明があります。
はまぐち誠週刊レポート202
国民民主党の重点政策である、手取りを増やす、ために、1995年から据え置きされている基礎控除等を、103万円から178万円に拡大し、所得税の恒久減税を実現します。全国の最低賃金の時給が、1995年611円から、2024年1054円と1.73倍に増加している事を踏まえての提案です。 pic.twitter.com/nQTPeya2Qw
— はまぐち誠(国民民主党 参議院議員 浜口誠 比例代表) (@HamaMako0518) September 30, 2024
榛葉「180万円にしようぜ玉木」
玉木「ダメ。」
榛葉「180万のが喋り易いぜ」
玉木「最低賃金が1.73倍になってる。だから103万の1.73倍で178万円。国民は1円5円を真剣に考えてるのに、政策を考える我々がお金を雑に丸めるようなことしたらダメだ」
榛葉「玉木…好き…///」pic.twitter.com/iFmyGLJoyc
— Henry (@HighWiz) October 20, 2024
最低賃金以外にも参考にすべき指標はいくつもあろうかとは思いますが(例えば平均賃金や物価等)、いずれにせよ30年前から控除額が変わっていない問題提起としては鋭いと思います。というわけでポイント3つ目。
・30年間、所得税控除額が変わっていないのは大問題。
そしてポイント4つ目。
・103万円の壁を178万円に引き上げることは恒久減税であるということ。
税控除額は時代に合わせて上げることはあれど、下げるというのは基本的にはないわけです。実質恒久減税でしょう。最近の地方税の定額減税のような期間限定のものとはわけが違います。
というわけで、今回は103万円の壁を178万円に引き上げることのポイントを4つ挙げました。
他にも色々とあるとは思いますが、今回はとりあえず4つということで。
この恒久減税の邪魔をする野党は存在意義が問われると思います。
国民民主党の基礎控除引き上げ案は実質減税なわけだけど。
これをれいわ新選組や立憲共産党が批判しているのがある意味わかりやすいな。…— 茶請け (@ttensan2nd) November 3, 2024
国民民主党の基礎控除引き上げ案は実質減税なわけだけど。
これをれいわ新選組や立憲共産党が批判しているのがある意味わかりやすいな。基礎控除引き上げによって経済を回すことの方がよほど手間がかからず国民への恩恵になるのに、連中は余計な手間とコストのかかる、低所得層への現金バラマキを主張している。
基礎控除引き上げによって恩恵を得られない、年金暮らしや生活保護者へ「現金をばらまく」というところに狙いがあるからかもしれない。
特に間に入ってピンハネなんて得意技だもんね。
いわゆる貧困ビジネスがまさにこのピンハネビジネスなわけだし。