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山尾志桜里さん炎上 悪夢の民主党政権とは具体的に

山尾志桜里さんのXのポストが炎上しています。

立憲民主党がお金にきれい、というのは間違いです。

さて、冒頭の山尾志桜里さんのポストに対して、新田龍さんという方が反論し、インプレッション数が伸びています。

元ネタとして考えられるのが、参議院自民党が作成した「民主党政権の検証」です。

違います。「お金に汚いけど、身内にゲロ甘なうえ、仲良しのマスコミが『報道しない自由』を行使してくれるので問題化せず、政権運営なんて到底任せられない立憲民主党」です。

立憲民主党に政権運営を任せたらどうなるのか、想像するだけでもおぞましい限りですが、前回の悪夢のような民主党政権時代を生き抜いてきた者として私が言えるのは、「とにかく、あのような惨劇は二度と繰り返してはならない」ということだけです。

あの時代がいかに酷いものであったか、ご存知ない方もぜひこの機会に知って頂きたいので、支持者から叩かれること覚悟で説明していきますね。

個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。

(1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた。
(2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した。
(3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた。

では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。

(1)国家運営能力の欠如
・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。
・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。
・金融政策と財政政策が食い違い、タイミングの悪い増税も重なり、景気や株価は低迷を続けた。
・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。
・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。
・「コンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。
・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。
・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。
・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。
・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。

(2)外交能力の欠如
・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。
・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。
・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。
・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。
・防衛上特に秘匿することが必要な「防衛秘密」3万件を破棄。
・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。
・韓国の歴代大統領として初めて、竹島へ李明博大統領が上陸。
・旧ソ連時代を含めて初めて、北方領土へロシア国家元首が上陸。
・実現に向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。
・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽光パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。

(3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質
・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」
・菅(直人)総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」
・野田総理⇒在日韓国人献金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」
・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決)
・仙谷官房長官⇒尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」
・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」
・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」
・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞
・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影、「2位じゃダメなんでしょうか?」
・安住財務大臣⇒「1ドル75.63円の時点で介入を指示した」「学校のプールにガソリンを貯蔵できないか」
・前原外務大臣⇒外国人から政治献金受領
・岡田外務大臣⇒「核兵器めぐる日米密約は存在した」
・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上
・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑
・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」
・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」
・柳田法務大臣⇒「答弁は二つだけ覚えておけばいい」
・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題
・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ
・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪
・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名
・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与
・緒方議員⇒「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」
・太田議員⇒「そうでしたっけ? フフフ」
・原発事故対応(SPEEDI、米実測値の非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。
・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。

そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私はあんな地獄のような時代は二度と御免です。

我が国の経済を成長させ、国民を豊かにし、安全を保障してくれる政党や政治家でさえあれば、お金にキレイとか汚いなんてもうどうだっていいんです。

ひどい時代だったとは思いますが、そのひどさをしっかりとまとめていくことは重要です。

こんな動画を見つけました。

2013/10/21
同書は、シンクタンクの日本再建イニシアティブ(船橋洋一理事長)が民主党政権の3年3カ月を検証した報告書。座長の中野晃一・上智大教授と、「マニフェスト」の章を担当した中北浩爾・一橋大大学院教授が、民主党の政権運営の失敗要因などについて話した。
司会 日本記者クラブ企画委員 川村晃司(テレビ朝日)
日本再建イニシアティブのウェブサイト
http://rebuildjpn.org/
日本記者クラブのページ
http://www.jnpc.or.jp/activities/news…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2013年11月号に掲載)

民主党政権の失敗 原因と教訓は?

民主党政権は何だったのか、失敗の原因、何を教訓とするかに関心を持って会見を聞いた。

2人の学者の会見で興味をひかれた点は、政権・党運営では「小沢」対「反小沢」の対立が主な要因との見方が強いが、小沢一郎氏だけに原因があったのか。政府与党一元化、政権党として物事を決める意思決定づくりの失敗に本質的な問題があったのではないか。また、政府入りし表舞台で活躍する「日向組」と党に残った「日陰組」との乖離。マニフェストでは、高速道路無料化、最低保障年金、子ども手当など看板政策が次々に積み重ねられ膨張した過程。「総理案件の暴走」、沖縄の基地問題、消費増税など非マニフェスト政策が首相独自の政策として次々に打ち出された点などだ。

会見は、学者と言論人が共同で行った政権幹部の意見聴取などを分析した著書に基づいている。政策、政権運営、選挙を総合的に分析し、これらが相互に作用しながら政権が行き詰まる姿を浮き彫りにした労作である。民主党の再建の展望、野党再編の条件などの続編も期待したい。

元NHK解説委員
神志名 泰裕

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コメント

  1. 4-YouMe より:

    本当に、困るのは「ガソリン」です。揮発性なのですが・・・・
    よく超エリート大臣などで、空気の触れるところに放置できるとか、買いだめできると仰る方がいますが、いつからガソリンは変質したのでしょうか。もっとましな誤魔化し方は、いくらでもあるはずです。議員を半分は入れ替えたいものです。

    本日は、江崎道朗塾のオフ会に参りました。勝手に余裕を感じて、靖国神社に寄ってみました。米大統領選挙が主題だったのですが、お話が深く、日本が米国にとって世界にとってどのような存在なのかということが印象にが残りました。

    教わってきたことを、浜田先生に勝手に報告したい気分なので、いくらか続けます。
    国の命運は自分が決定すべきと官邸主導で安全保障戦略を策定したこと。2013年以前から、野党自民党が準備をしてきたこと。それ以前は外務省主導で、決定権のない人たちが国際的会合では相手にされず悔しい思いもあったこと。
    戦前も、海軍、陸軍、官邸が情報共有さえされていなかったっため、非常時(戦時)にもかかわらず、指揮系統が統一されなかったこと。

    制服組も、国家安全保障局、会議に出席することを徐々に可能にして、週に1度は数時間にも及ぶミーティングが行われるようになったこと。その次は一応引継ぎ、更に次からはミーティングがなくなり、現在は存在の意義を知ってくれているかも不明・・・

    米国を説得。米国が中国を危険視し始める2017年以前より準備をしてきて、日本が何もしない、または日本が没落することが、どれほど米国の経済損失等につながるかを説明。危機意識を喚起し、同盟関係を確認、日本側が担えるロジスティクスを充実させてきた。

    英国を説得。経済連携に加入させることを取引材料として、事実上の同盟に引き入れた。

    日本がしっかりすれば、頼りにされるそうです。
    ご本などにも大筋はありますが感動。しかし、問題解決は始まったばかりです。

    二元代表制は、見事に失敗(寄らば大樹の日本人の性質では不可能)しました。小選挙区制には問題が多いです。主要野党は与党の補欠、一部の例外のほか、人が育たないどころか、目も覚めないようです。教えてくれる人さえいなさそうなのに、当たり前のように働いている方を奇跡的に見つけましたが・・

  2. せふぇむ より:

    当時は、自民党がダメ過ぎて、政権交代すれば、日本がよくなるのかと思ったら
    民主党は、野党時代のやり方から抜け出せず、自民党の再評価につながったのかなと思います。
    批判するのは大事ですが、「じゃあ、お前がやれよ」で本当にやってみたらダメだったのかなと思います。
    理想と現実の壁ですかね。
    育てる批判も大事だと思います。