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中国での反日教育、反日洗脳⁉の根拠? BBCの日本人キャスターによる発信内容

先日、中国の深圳での日本男児殺害事件を受けて、中国における反日教育の証拠を確認することの重要性について記事にしました。

中国深圳での日本男児殺害事件について

中国の教育部のサイトから情報を調べて、その内容を記事のコメント欄にお寄せいただいた方、ありがとうございました。

さて、YouTubeのスパイチャンネルさんの動画で別の視点からの反日教育の証拠となりそうな情報が扱われていました。

動画の中で、BBCの日本人キャスターのXのポストが話題になっていました。

ポストの中に貼られたリンクに注目です。

日中間の戦争の傷が未だ癒えない理由 2017年12月4日(編集部注:2014年2月にBBCワールドジャパンのコーポレートサイトに掲載された記事を再掲載しています) 大井真理子記者

中国にも1970年代には日本と友好的な関係を築こうとした時期がありました。毛沢東主席のもとで日本と国交を回復した頃です。

「当時の中国共産党のプロパガンダは、国共内戦における共産党側の勝利に焦点を当てていました」とテンプル大学現代アジア研究所のロバート・デュジャリック所長は言います。国共内戦とは、毛主席の共産党が率いる中国工農紅軍と蒋介石が率いる国民革命軍の間で1949年まで続いた内戦です。

1972年、当時日本の総理大臣だった田中角栄氏が戦争中の日本の行いについて謝罪したとき、「毛主席は『あなたがたが倒したのは中国国民党だ、あなたがたは我々が権力の座に就く助けとなってくれた』から謝らなくていいと言ったのです」とデュジャリック所長は言います。

しかし、1989年6月4日に民主的な権利を求めて集まっていた学生たちを中国軍が弾圧した天安門事件以来、共産党のプロパガンダの焦点は愛国意識に移ります。

「天安門事件までは、共産党は、内戦で国家主義者の蒋介石の軍を破った、栄光ある勝者として描かれていました。しかし天安門事件後、政府は中国が被害者であった点を強調するようになりました」と東京大学で現代中国政治を教える高原明生教授は言います。

共産党は自らを1世紀にわたってよそ者から強いられた屈辱を終わらせた党として演出するようになりました。

「その方法は、まるで一番最近の侵略者への憎悪をたきつけるかのようです」

中国のホテルの部屋でテレビをつければ、日本の侵攻に抵抗する中国人を描いたドラマがすぐに目に入ります。「愛国教育」政策の一環として、昨年はこのような番組が200本以上制作されました。

私たちは数えきれないほどの反日ドラマで、日本兵の役を演じ、1日に8回死んだという俳優とも話をしました。

もしもこのような番組をずっと見て育ったら、私自身も、日本は恐ろしい国だと思うようになったことでしょう。(以下略)

中国で反日思想が広がる経緯であったり、反日ドラマが数多くつくられていることなど、中国での反日教育の現状を知るうえで重要な手がかりのように思えます。

引き続き、中国での反日教育について注視したいと思います。

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コメント

  1. 4-YouMe より:

    今回のリポートを拝見して、田中角栄元総理は、騙されたのではなく、利用されただけだと学びました。これらは、だいぶ違います。

    半月ほど前に「戦争プロパガンダ研究会」で一般向けの講演に参加しました。
    (その回は写真など資料使いまわしの実例、日本側にも戦前からの協力者がいるなど・・。)

    大陸で活動する俳優の殆どが旧日本兵の役、演じるならば引く手あまたで報酬が良いというのは聞きます。どのような気持ちで演じるかは分かりませんが、ごく普通に日本の学校教育で育ったままであれば、滑稽ながらも残虐な侵略軍の役を演じることは難しくないと思います。(繰り返しになりますが、彼らが主張する「日本が行った残虐さ」は、大陸の文化に根付いていて日本の伝統には登場しない方法や行為です。)

    外国に「教育方針の変更」を求めるのは不可能に近い(そんな注文を受け入れるのは日本人のみ)だけではなく、どこまでして良いのかも問われます。しかし、日本国内が自律的な真実を求める体質に変わることは、すぐにでも可能でしょう。冷静になれるのは強いからです。

    当然ながら大きな問題は残ります。その国に滞在したり、呼び出されてしまったマスメディア関係者が「なぜか帰ってこなかった」というオカルトもありますので、メディアが極端なのは全く不思議ではありません。放送をしてしまったことは許しませんが、スタッフを拘束しなかったNHKを責めることはできません。その後スタッフがお国で何を言おうと、命を守るための当然の行動です。私たちが国内での誤解を解消できない理由のひとつです。

    現地で何が行われているかも大切ながら、日本人が近代史等を知らないことで、外国のプロパガンダに対するヒステリーにつながることも懸念されます。冷静になれるのは知っているからです。

    この件で個人的に考えたいのは、日本の少年の代わりに、おいしいお魚を売ってあげる必要はなく、既に買い手はついています。日本に住んでいる大陸出身者が傷害事件を起こして「マインドコントロール(厚労省基準)のせいだから無罪だ」と言い出したら、どうすればよいでしょうか。

    PS:動画で、豊橋と聞こえました。東三河という地域で、静岡文化圏と聞いています。訪ねたことはないのですが、本を一冊送付しました。おいしいお豆腐を作る古いお店があるそうです。
    https://tofu-nippon1.co.jp/

  2. 0924 より:

    少しだけでもお役に立てて嬉しく思います。

    FNNプライムオンラインの記事もどうして中国人は憎しみに満ちているのか、その考察が書かれていて、非常に有用だったのでシェアします。

    ttps://www.fnn.jp/articles/-/720742
    (なぜこれほど憎しみにみちた中国人が多いのか?靖国落書きや園児殺害予告など相次ぐ「反日」事件と「ヘイト教育」東京大学教授 阿古智子)

    ・この憎むべき中国人たちは、中国人自身に対して、もっと野蛮で非礼で有害
    →大躍進政策、文化大革命、反右派闘争、反日デモで日本車に乗っていた中国人が襲われる
    →すべては「毛沢東を守る」ための残虐行為

    ・2006年、学者の袁偉時氏は北京青年報の週刊誌「氷点」に「近代化と歴史教科書」という文章を発表
    「10代の若者たちはまだオオカミの乳を飲んでいるではないか!」
    →オオカミの乳とは、憎しみを植え付ける教育であり、歪曲され、偏った歴史を若者に教え込む誤った歴史観である
    →その後この雑誌は中共の逆鱗に触れて休刊に→現在「氷点休刊の舞台裏―問われる中国の言論の自由」という本を執筆し、日本語に翻訳され出版されている。

    ・「現代中国の苦しみはすべて外敵のせい」というヘイト教育
    1911年以前の清政府であろうと、1949年以降の中国共産党政権であろうと、中国は輝かしく、偉大で、正しいのだ。したがって、中国共産党当局を愛していないのなら、非愛国者であり、国の敵であり、「大衆」によって暴力的に扱われ、肉体を滅ぼされることだってあるかもしれない。そしてひとたび「愛国的」になる理由があれば、たとえ野蛮であっても正義となる。

    →この極端で幼稚な思想こそ、すべての根源だと思わされる。人民無罪・愛国(本当は党)無罪!
    →1989年に天安門に集まった若者たちは愛国心を持っていたが、中共を愛してなかったから弾圧された。一党一国のファシズム国家にとって、国は党の持ち物に過ぎない。憲法は国の憲法であって、党は憲法の上位に立ちはだかる存在。中国人民も党と国の関係性をわかっていないし、むしろわからせないようにしているのかも。

    中国が問題を抱えているのは、凶悪な「外敵」が多すぎるからだ。中国が植民地化されていた時代、「外敵」は確かに高貴なものではなかったが、清王朝自身の後進性、腐敗ぶり、中国人に対する迫害については、歴史教科書には書かれていない。

    ・現代中国におけるこの「正義の野蛮行為」の起源は、1900年頃に発生した暴徒組織である「義和団の乱」
    彼らは、中国人の苦しみは外国人によって引き起こされたものであると信じ「清朝を支持し、外国を滅ぼす」というスローガンを掲げ、西洋人宣教師や多数の中国人キリスト教徒を非常に残酷な方法で処刑、迫害した。

    ・みな、違う服をきている「義和団」
    「義和団の乱から120年が経ったが、文化大革命で教師を撲殺した紅衛兵も、現代中国の「戦狼」も、日本の幼稚園児を殺すと脅した中国人留学生も、皆、違う服を着ている義和団だ。」
    そしてそれは「互いに傷つけ合った社会の底層で生きてきた中国人、そして世界と中国の歴史を一方的にしか理解できず、文明的な社会からますます距離を遠ざけている中国の若い世代」である。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    結局NHKで放送テロを行った人物は義和団の野蛮な正義に加担してしまったというわけですね。日本やアメリカなど自由で開かれた国々が現代の義和団の乱にどう対抗していくべきか。

    中国の被害者意識と大量殺戮というのは、散々いじめられた子が、秋葉原の通り魔みたいに「無敵の人」なったというのに重なって見えます。(これはタタールくびきだったロシアも似たようなところが・・)

    また国父の毛沢東は自身の権威回復のために、人為的に学生に無差別の殺戮を煽ったわけですから、国のためとか人民のためもないというのが救いようがないと言うか。

    中国というのは、歴史的に力で抑えつけるから、力が弱まると爆発する、爆発を抑えるために力で抑えつける、鶏が先か、卵が先の悪循環を延々と繰り返している印象です。

    たぶん今のまま、民主化されれば「反日の中国」がもっと露骨になるだろうとも思えるのですが、とにかく現代中国の為政者たちは、中華民族の復興とやらを掲げているようですが、日本への屈辱や憎しみにを原動力にして人民に発破をかけるのはやめてもらわないといけません。そのための世界に対して中国は人民を抑圧しているし、こんなヘイト教育やってるんだよホワイトプロパガンダをやることを惜しんではいけないと思います。

  3. とろろ より:

    石平氏は80年代の中国は「反日」は感じられずむしろ愛着心があった。
    「反日」は江沢民政権が創り上げたものとおっしゃられていました。
    日本人学校が狙われた。
    中国SNSに蔓延るデマ
    「日本人学校はスパイ養成所」
    「卒業すると中国産業に浸透」
    中国のYouTuberみたいな人が日本人学校を撮影していたりする。
    中国はこれらを制御していない。
    ネット封鎖は得意なのに
    なぜ中国政府はデマ蔓延を容認しているのか!?
    中国の動画サイト
    「日本を”東風41型核ミサイル”7発で地上から消し去ることができる」など。
    どうして中国は”反日教育”を行ったのか?
    一つ大きな理由は1989年の六四天安門事件。戦車まで出動して若者達を虐殺した。それで国民の中国共産党に対する不平不満が高まり、国民の不満を外敵にむかわせるために始まったのが反日教育。
    “反日・憎悪”教育
    中国共産党政権の党利党略から行われた。
    二つ目
    江沢民の実父・江世俊が(大日本帝国時代の)日本の傀儡政権であった汪兆銘率いる南京政府のスパイ機関に勤務していたこと
    江沢民氏の”親日イメージ”を打ち消したかった。

  4. とろろ メモ より:

    中国工作に関連した記事を少し紹介します。
    2024年10月3日産経新聞有料会員限定の記事になります。
    「沖縄独立」を煽る偽投稿拡散
    背後に約200の中国工作アカウント

    「沖縄独立」を促す偽動画が今、SNS上で拡散し続けている。日本経済新聞が先端の人工知能(AI)ツールで解析したところ、背後に拡散を請け負う大量の「情報工作アカウント」が見つかった。主に中華圏に向けたSNSの投稿だが、専門家は今後、日本の世論分断にもつながりかねないと警鐘を鳴らす。

    「琉球属于中国,琉球群島不属于日本!」
    (琉球は中国に属し、日本に属してはいない!)
    「根据波茨坦宣言,琉球是中国領土!」
    (ポツダム宣言によると、琉球は中国の領土だ!)

    こんな中国語付きの動画が、2023年からSNS上に広く拡散され続けている。沖縄が琉球に改名するといった偽情報も拡散。背景には習近平(シー・ジンピン)国家主席が昨夏、中国と琉球国時代の沖縄との深い結びつきを強調した「異例の言及」があると専門家はみる。

    https://www.nikkei.com/telling/DGXZTS00012030S4A900C2000000/

  5. とろろ より:

    日本経済新聞でした。少し読みにくいですね、すみません。

  6. 0924 より:

    検索していたら非常に興味深い中国の法律を見つけました。

    民族憎悪や民族差別を扇動する罪は何ですか?
     

    我が国の憲法第 4 条は、「中華人民共和国のすべての民族は平等である。国家は、すべての少数民族の正当な権利と利益を保護し、すべての民族間の平等、団結、相互扶助の関係を維持し、発展させる」と規定している。中国が加盟している「市民的および政治的権利に関する国際規約」の第 2 条では、「国家の統一を損ない、国家の分断を生み出す行為は禁止されている。」と規定されている。 、差別、敵意、または暴力の扇動となる人種的または宗教的憎悪は処罰されるものとする。」「あらゆる形態の人種差別撤廃に関する国際条約の第 4 条は、「人種に基づく思想のいかなる流布も宣言するものとする。」優越性や憎しみ、人種差別の扇動、人種や肌の色が異なる人に対する差別は、暴力行為を行ったり、そのような行為を扇動したりする民族的起源の人々を宣言し、犯罪行為とみなされ、以下の規定に従って処罰されるものとする。 「
    状況が深刻な場合、民族的憎悪と民族的差別を扇動することは犯罪となる。 」ここでいう「扇動」とは、民族間の憎悪や差別を煽ることを目的として、露骨に言語や文章等を用いて大衆を誘惑・扇動する行為を指します。 「民族憎悪」とは、出身、歴史、習慣、習慣の違いに基づく民族間の相互敵対や憎しみを指します。 「民族差別」とは、出身、歴史、習慣、習慣の違いに基づいて、民族集団が相互に排除し、制限し、平等な地位を損なうことを指します。 「重大な事情」とは、具体的には、侮辱、風説の流布など、悪質な扇動手段を用いる者、または、扇動行為を複数回行う者、重大な結果を生じさせたり、悪影響を与える者等を指します。
    民族憎悪または民族差別を扇動する犯罪を犯した者は、3 年以下の有期懲役、刑事拘留、公衆監視、または状況が特に深刻な場合には政治的権利の剥奪に処されるものとする。 3年以上10年以下の有期懲役に処する。 「特に重大な事態」とは、特に扇動方法が特に悪質な者、長期間にわたり扇動を行う者、民族地域において特に重大な結果又は特に悪影響をもたらす民族紛争、紛争又は暴動を引き起こす者等を指す。

    →民族的憎悪と民族的差別を扇動することは犯罪としているが、抗日の名の下に日本人に対して民族的憎悪や差別を煽っているのは「民族憎悪や民族差別を扇動する罪」ではないのかと追及すべきだと思います。これはおそらく中国国内の少数民族に向けたものですが、中国国内にも外国人が多く住んでおり、この法律が適用範囲であると考えます。

    原文:
    什么是煽动民族仇恨、民族歧视罪?
     

    我国宪法第四条规定:“中华人民共和国各民族一律平等。国家保障各少数民族的合法的权利和利益,维护和发展各民族的平等、团结、互助关系。禁止对任何民族的歧视和压迫,禁止破坏民族团结和制造民族分裂的行为。”我国参加的《公民权利和政治权利国际公约》第二条规定:“任何鼓吹民族、种族或宗教仇恨的主张,构成煽动歧视、敌视或强暴者,应以法律加以禁止。”《消除一切形式种族歧视国际公约》第四条规定:“应宣告凡传播以种族优越或仇恨为根据之思想,煽动种族歧视,以及对任何种族或属于另一肤色或民族本源之人群实施强暴行为或煽动此种行为者,……概为犯罪行为,依法惩处。”
    煽动民族仇恨、民族歧视,情节严重的行为,构成犯罪。这里所说的“煽动”,是指以激起民族之间的仇恨、歧视为目的,公然以语言、文字等方式诱惑、鼓动群众的行为。“民族仇恨”,是指基于民族的来源、历史、风俗习惯等的不同,民族间的相互敌对、仇视的状况。“民族歧视”,是指基于民族的来源、历史、风俗习惯等的不同,民族间的相互排斥、限制、损害民族平等地位的状况。“情节严重的”,具体是指煽动手段恶劣的,如使用侮辱、造谣手段等;多次进行煽动的;造成严重后果或者影响恶劣的等等。
    对犯煽动民族仇恨、民族歧视罪的,处三年以下有期徒刑、拘役、管制或者剥夺政治权利;情节特别严重的,处三年以上十年以下有期徒刑。“情节特别严重的”,具体是指煽动手段特别恶劣;长期进行煽动的;引起民族纠纷、冲突或者民族地区骚乱,后果特别严重的或者影响特别恶劣的等等。

    ttp://www.npc.gov.cn/zgrdw/npc///flsyywd/flwd/2002-04/19/content_293439.htm

  7. 0924 より:

    中国「抗日勝利70周年」 愛国主義を宣伝
    [2015/07/07 00:05]

    戦後70年の今年、中国は抗日戦争をテーマにした映画やドラマを続々と公開するなど、愛国主義を訴える宣伝を強化しています。

     中国国家新聞出版広電総局・田進副局長:「映画、テレビドラマ出版物などを通じて抗日戦争勝利の偉大な歴史意義、愛国主義を核心とする偉大な民族精神を宣伝する」
     中国政府は、今年を「抗日戦争と世界反ファシズム勝利70周年」と位置付け、新たに抗日戦争の映画やアニメなど合わせて40本以上公開するとしています。また、公文書館も「戦犯」とする旧日本軍人の供述書を来月以降、ネットで公開すると発表しました。

    ttps://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000054157.html

    →中共中央宣伝部が日常的に反日憎悪を煽るコンテンツを制作している

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    《抗日作品に出演する日本人女優の告白》反日デモ巻き起こる中「尖閣を返せ!」「南京大虐殺を知っているのか!」と怒鳴られ、涙が溢れ出た|NEWSポストセブン – 2024.04.23

     2012年9月11日、民主党の野田佳彦政権が尖閣諸島を20億5000万円で購入し、国有化した。尖閣諸島を中国領土だとするナショナリズム意識から、中国各都市では大規模な反日デモ活動が巻き起こったのだ。同年、習近平政権が発足し、日中間は緊迫の度合いを増していくことになる。

    「2012年後半、私は抗日ドラマ『砂漠のオオカミ』の撮影に臨んでいました。私が演じたのは日本人の女スパイで、悪の首領という役どころ。今までのドラマの中でも一番の大役でした。でも、寧夏回族自治区・銀川での撮影は私にとってはとても苦しい日々でした。

    中国のドラマは政府の国家新聞出版広電総局による検閲を受けます。抗日ドラマは勧善懲悪のストーリーですが、現場では監督が『日本人も人間であり、葛藤もする』というストーリーで撮影をすることも多い。ただの悪役じゃない描き方をするのです。しかし、当局によって最終的には『日本人=極悪』という図式で改編されてしまう。

     習近平政権になってからは、さらに当局の締め付けが厳しくなり、そもそも日本人俳優の起用が駄目だと言われるようになった。これまでのドラマでは『井上朋子』として出ていたのに、『砂漠のオオカミ』では『朋子』という名前でキャスティングされました。たまたま朋子という名前が中国風に見えるので、中国人俳優かのような体裁で当局の検閲を通したのです。

     反日デモが吹き荒れるなか、中国人の悪感情はこれまでになく高まっていました。映画スタッフからも『尖閣を返せ!』『お前は、南京大虐殺を知っているのか!』と罵声を浴びせられました。これまではそんなことを言われても『じゃあ絶対に日本に旅行に行くなよ!』とか『日本の電化製品買うなよ!』と強気に言い返してたのですが、このときはさすがに精神的に追い詰められてしまった。

     あるとき音声スタッフに、『いま戦争起こったらアナタどうすんの? こんな中国の田舎に日本人一人でさ』と言われて。皆がそれを聞いて笑ったのです。私はスタッフの言葉がよく聞き取れなかったのですが、皆に笑い物にされた瞬間に涙が溢れてきて。大泣きしてしまいました。色々溜まっていたものが堪えきれなくなってしまったんだと思います。

     悪役が泣き顔になって、監督も困ったのだと思います。『このカメラもSONY製だからさ』と慰めてくれて。以後、撮影中は尖閣諸島の話は禁止にしてくれました。『砂漠のオオカミ』で初めて大きな役を得たことで、次は女優として主演作品に出たいという気持ちが強くなった一方で、日本人俳優に対する規制もあり、今後自分はどうなってしまうんだろう、という不安が生まれていきました」

    →中国で活動する日本人女優がドラマのスタッフからヘイトスピーチをされて危険な目に遭ったことを告白。ここでも中共中央宣伝部が、検閲をし、日本人=極悪人というステレオタイプにストーリーを書き換えたというところも注目に値します。

    日本人の子供が刺殺されたのも、このような反日憎悪が日々常態化していたからであるとみるべきです。

    ttps://www.news-postseven.com/archives/20240423_1958782.html/3

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  8. せふぇむ より:

    コメント欄が文字でいっぱいです。

    洗脳されちゃいます、なにかに。
    洗脳豆坊主の浜田先生が、洗脳を話題にするのは興味深いです。
    日本でも、意外と日本古来と言われている、さも数千年の歴史がある風で
    実は明治維新あたりからの文化・習慣ってものがけっこうあるなと思います。
    洗脳って、ずーっと昔からあると盲信しちゃうのも恐いなと、
    洗脳豆坊主ウォッチャーせふぇむは思う今日この頃です。