今回はテレグラムCEO逮捕のニュースを取り上げます。
その前に、テレグラムについて。
【24歳逮捕】SNSで「麻生くん」と称し大麻密売疑い、1200万円荒稼ぎかhttps://t.co/8T60wytGIa
容疑者はSNSで、「麻生くん」というアカウントを使って客を募った上で、秘匿性の高いアプリ「テレグラム」で密売の詳細をやりとり。市販のお菓子の箱に大麻を隠して、客に手渡していたという。 pic.twitter.com/S8NBsDB4Ky
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 1, 2023
浮気でテレグラム使う人増えてるわ。テレグラムって一定時間でメッセージが自動的に消えるし運営側でさえメッセージを見ることができないくらい秘匿性が高いアプリ。パートナーの携帯にテレグラム入ってたら犯罪or浮気の可能性高いから気をつけて。Tinderの12倍くらいやばい。
— ふろたん (@t1XRVd8r4mJLMyw) June 9, 2023
裏社会ではシグナル、ウィッカー、テレグラム等の秘匿性の高い通話アプリが日常的に使われています。その背景には、通信傍受法の改正で電話会社の立ち合いがなくとも警察が通話を盗聴できるようになったことなどがあります。「電話は盗聴されてるからなー」と大物ヤクザが言うのは妄想ではなくガチです
— 草下シンヤ/作家・編集者 (@kusakashinya) February 11, 2023
秘匿性の高いアプリということで、犯罪に使われることは問題視されていました。
2024/08/25 #逮捕 #フランス #日テレ
通信アプリ「テレグラム」の創業者がフランスで逮捕されたとフランスメディアが伝えました。アプリが犯罪に利用されることへの対策を怠った疑いがもたれているということです。この動画の記事を読む>
https://news.ntv.co.jp/category/international/eef8403cb3d54eada4033298b5680e1fフランスメディアによりますと、フランスの警察は24日、「テレグラム」の創業者でCEOのパベル・ドゥロフ氏をパリ郊外の空港で逮捕しました。ドゥロフ氏は、プライベートジェットでアゼルバイジャンからフランスへ移動したところを逮捕されたということです。
フランスメディアは逮捕の理由について、「テレグラム」が麻薬の密売や詐欺など犯罪の連絡手段になっているにもかかわらず、管理を怠り黙認した疑いがもたれているとする捜査当局の話を伝えています。
「テレグラム」は、全世界でおよそ9億人が利用しています。一方で、匿名性が高く、東南アジアを拠点とした「ルフィ」らの特殊詐欺グループもテレグラムを使って実行犯に指示していたとされていて、犯罪の手段になっているとの指摘も出ていました。
(2024年8月25日放送「ストレイトニュース」より)
テレグラムに関するYouTube動画、Xのポストを共有します。
この件について、アントン・ヘラシェンコ氏(かつてはウクライナの内務副大臣、現在は内務大臣顧問)のXのポストが興味深いです。
ちょっと長いので、同様の意見をまとめた別の方のポストがこちら↓。
テレグラムの創始者、流れている情報だと数日前プーチンとの面会を拒否され、逮捕されるの分かってるフランスへ。
そしてこの、ロシアの慌てっぷり。ロシア当局と何か緊張ができて、フランス政府に庇護を求めて逮捕という身の安全策を取った線が1ミリくたいある?
— SVR将軍-ロシア人観察ネタ&翻訳ネタ (@khuk_jp) August 25, 2024
そしてアントン・ヘラシェンコ氏のポスト↓。
Vadym Denysenko, expert of the Institute for the Future, shared his thoughts regarding Telegram and Pavel Durov’s arrest:
1. Durov knew that he’s on the wanted list and went to Paris. So this looks like a conscious surrender into the hands of justice. Or someone convinced him… pic.twitter.com/P3e26UwJtV
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) August 25, 2024
日本語へ自動翻訳したものが以下。
未来研究所の専門家ヴァディム・デニセンコ氏は、テレグラムとパベル・ドゥーロフ氏の逮捕について次のように考えを述べた。
1. ドゥーロフは指名手配されていることを知ってパリに行った。つまり、これは意識的に司法の手に身を委ねたということのようだ。あるいは、何も起こらず、すべてうまくいくと誰かが彼を説得したのかもしれない。
2. 今のところ、彼の動機は不明だ(もしデュロフが本当に降伏を決意したのなら)。選択肢は2つある。1つ目はロシアの
試合(→策略)。デュロフはその中で神風特攻隊のように見えるが。2つ目の可能性は、ロシアに対抗するために西側諸国と意識的に協力しているというものだ。もちろん、彼の動機がわかるまでは、これらはすべて推測にすぎない。
3. 重要なのは、このすべてが、バクーでのプーチン大統領とドゥーロフ大統領の会談の可能性を背景に起こっているということだ(ロシア人はこの件についてたくさん書いている)。ドゥーロフ大統領はロシアの公式代表団の誰かと会う予定だった可能性が高い。そして、この会談の後、彼がパリに行くことを決めた可能性もある。
4. 数日前、
@future_ui (Ukrainian Institute for the Futureが)
ロシア社会学について発表しました。そこで、「情報を得るためにどのソーシャルメディアを使用していますか」という質問に対して、69% が Telegram と答えました (Vkontakte メディアは 40%、odnoklasniki メディアは 17%)。過去数年間、クレムリンは Telegram を「浄化」しようと何度も試みましたが、そこでのプロセスが管理されていないため、依然としてロシア当局の主な問題となっています (たとえば、Vkontakte の望ましくない投稿は 1 時間で削除されます)。Telegram では何も削除されません。より正確に言うと、Telegram との協力ではなく、特定の人物に対する FSB の圧力によって削除される可能性があります。ただし、Durov が FSB と協力していることを否定することは不可能であり、FSB が望むほど生産的ではないとしても、協力している可能性はあります。5. ロシアには中国の技術なしには独立したインターネットを構築する機会はない。ロシアは中国の技術を巻き込むことを拒否している(ロシアは中国ベンダーに完全に依存しないために5Gネットワークの構築を延期したほどだ)。Telegramをコントロールし、YouTubeを閉鎖することは、実際にはロシアの政治分野における独立したインターネットを意味することになる。
6. Telegram は旧ソ連圏だけにとどまらないことを理解する必要があります。実質的には全世界です。インドには 3 億人以上の Telegram ユーザーがいます。ラテンアメリカ、南アメリカ、極東諸国の大部分にも広がっています。Telegram の制御は、21 世紀の世界中の情報戦争において非常に重要です。
7. ドゥロフはクレムリンとどのような交渉をしたのでしょうか。おそらく、メッセンジャーの支配権を売却または譲渡することでしょう。彼は以前のプロジェクトで前向きで生産的な協力関係を築いてきました。なぜ彼らは合意に至らなかったのでしょうか (もし本当に達しなかったとしたら)。おそらくお金の問題、または金額の問題でしょう。なぜ彼は降伏を決断したのでしょうか。今となっては答えるのは難しいです。それは彼の意識的な決断だったのかもしれませんし、誰かの保証のもとでパリに来るのは単に愚かだったのかもしれません。そしてそれはロシアによるより大きなゲームの一部である可能性も十分にあります。
メッセンジャーとしての Telegram に関して予測を述べるのは、現時点では時期尚早です。おそらく、すぐに決定が下されることはないと思われます。
上念司さんが、アントン・ヘラシェンコ氏の意見を引用して動画をアップされています。
5分で解説!国際手配のテレグラムCEO逮捕!陰謀論や情報工作の巣窟のサービスに何故ロシアが過剰反応!?フランス政府に匿って貰う目的の可能性も!? https://t.co/9QLmXN3eV4 @YouTubeより#テレグラム #フランス #ロシア
— 上念 司 (@smith796000) August 26, 2024
テレグラムは、ロシア軍が利用していることもあり、今回の逮捕はロシアのウクライナ侵攻に大きな影響を及ぼすことが想定され、今後に注目です。
フランス当局にテレグラムの創始者(仏国籍)が逮捕され、軍として後方・前線問わずバリバリにテレグラムを使用しているロシア軍に懸念の声が出る。 pic.twitter.com/PJzGBE3G1I
— SVR将軍-ロシア人観察ネタ&翻訳ネタ (@khuk_jp) August 25, 2024
テレグラムの創始者がフランスで捕まったことを受けて、ロシア政府当局者はテレグラム上の公式通信をすべて削除するよう命令を受けたらしい。 https://t.co/Nblopy9o2A
— AS-22 (@AS_22im) August 25, 2024
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「フランスは、逮捕されたテレグラムの創設者、パベル・ドゥーロフ氏をパリのロシア大使館職員が訪問するのを阻止した。
パリのロシア大使館は、テレグラムのメッセージングプラットフォームの所有者であるパベル・デュロフの逮捕後、フランス当局が「協力を拒否した」と非難した。」 https://t.co/PsY8YvLInT— 素敵な七味唐辛子 (@Shichimitogashi) August 25, 2024
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コメント
テレグラムの基礎知識(Bloomberg Quick Take)
「なぜテレグラムはトラブルメーカーに人気なのか」より
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-26/SISTGZT0G1KW00
・ロシア人兄弟が開発。
・緩いコンテンツ規制、過激な情報拡散の場。
・ドバイに本社-法執行機関はほぼ無力。
・独自の暗号化プロトコルに依存、外部専門家はセキュリティーのテスト検証不可能。
・8月初めに英国で起きた反移民暴動の扇動や企画に利用された。
・より高速なダウンロード、より大容量のファイルのアップロード。
・報酬システム、テレグラムの資金の大半は創業者自身による。