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二日市保養所 多くの日本国民が知るべき

X(旧Twitter)上で、学校教育で教えられていないことが多すぎる、というポストを目にしました。

正直、私も知らない用語が多いです。今後、適宜取り上げていこうと思います。

今回は「二日市保養所」です。

※国会議事録で「二日市保養所」キーワード検索すると、0件ヒットなのが気になります。

まず、産経新聞の記事を紹介します。

秘密の中絶施設、二日市保養所(福岡県筑紫野市)2020/8/12 07:04

■引き揚げ女性襲う絶望 暴行、望まぬ妊娠に救いの手

昭和20年8月15日、戦争は終わった。だが、それから苦難の道を歩くことになった女性たちがいた。旧満州(現・中国東北部)や朝鮮半島から郷里を目指したが、待っていたのは財産略奪にとどまらず、ソ連兵などによる性的暴行だった。結果、妊娠や性病感染を強いられ、絶望の中で博多港へ着いた女性たちに救いの手を差し伸べた施設があった。福岡県筑紫野市にひそかに設けられた二日市保養所だ。ここでは当時、違法だった中絶手術が超法規的措置として行われた。長い間、秘密のベールに覆われていた同施設の戦後を振り返る。(永尾和夫)

(中略)

◆400~500人を手術

厚生省引揚援護局が、戦時中は陸軍の保養所だった武蔵保養所を借り上げ、外務省の外郭団体・在外同胞援護会救療部が医療機器を準備した。こうして、昭和21年3月、秘密の中絶施設として二日市保養所は開設された。スタッフは医師2人と看護婦10人。浴室だったところを手術室にした。当時、母体保護法もなく中絶(堕胎)手術は堕胎の罪として違法だった。

同年7月に「外地引揚げの御婦人方に告ぐ」のタイトルで出された新聞広告がある。それには「兄弟や夫にも明かされず、暗澹(あんたん)たる日々を送っている不幸な御婦人方の相談にのります。経費など心配は無用」といった意味の文面がつづられ、遠まわしの表現で性的暴行の被害者支援を約束している。広告は、厚生省博多引揚援護局保養所と在外同胞援護会救療部の連名だった。だが、だれがいつ決定した措置なのか、分からないままだ。

「患者」は、博多港からトラックに載せられて二日市保養所にやってきた。博多引揚援護局史によると、患者の内訳は「不法妊娠(暴行による妊娠)」218人、「正常妊娠」87人、「性病」35人などとなっている。

地域別では「満州」142人、「北鮮」90人、「南鮮」64人の順。旧満州で対日参戦したソ連兵から暴行を受けたケースが多かったことが分かる。ただ、これは開設から9カ月間の数字で、実際の手術件数は「400人から500人」と当時の医師が証言する。

患者は妊娠5カ月が最も多く、8カ月の患者もいた。そうなると、母体にも危険が及ぶ手術となったが、麻酔なしで行われたという。手術に立ち会った元看護婦は「女性たちは声も出さずに頑張った。手術を受けると、明るさを取り戻して退院していった」と語っている。

過去を封じ込めながら、新たな人生のスタートを切っていった女性たち-。

任務を終えた二日市保養所は昭和47年秋に閉所、施設を引き継ぐ形で済生会二日市病院が開設された。

(中略)

二日市保養所があった場所は現在、済生会二日市病院の特別養護老人ホーム「むさし苑」となっている。その一角にある水子地蔵の前では、毎年5月14日には同病院が供養祭を開催しており、「今後も静かに供養を続けていきたい」という。

以下、YouTube動画、そしてXのポストを共有します。

2022/03/30 #中絶 #ウクライナ #ロシア
戦後139万人以上が引き揚げてきた博多港。

10歳のときに旧満州から引き揚げてきた男性(86)は、当時の状況がロシアの侵攻を受けている現在のウクライナに重なると話します。

「まさしく77年前に、あの頃はソ連軍が満州に入ってきたわけです」

一方、日本に引き揚げる途中にソ連の兵士などに暴行され望まぬ妊娠をした女性たちに対し、中絶の手術を施していた極秘の施設が福岡県にありました。毎日のように中絶に立ち会った元看護師の女性(取材当時86)は当時のようすを語ります。(以下略)

2022/05/01 #拷問 #ウクライナ #百田尚樹
二日市保養所は、福岡県筑紫郡二日市町(現筑紫野市)にあった厚生省引揚援護庁の医療施設。ここでは、ソ連軍などによるレイプ被害に遭った日本人女性(引揚者)に堕胎手術や性病の治療を行った。終戦直後より在満・在朝日本人は塗炭の苦しみを味わうことになった。追放や財産の略奪に止まらず、強制連行や虐殺などで、祖国の地を踏むことなく無念のうちに斃れた者も少なくなかった。これに加えて女性は、朝鮮人やソ連兵、中国人等による度重なる強姦を受けた末、心ならずも妊娠したり、性病に罹ったりしたにもかかわらず、何ら医療的治療が施されずにいた。そして強姦により妊娠・性病罹患した女性の中には、これを苦にして自殺する者が出た。ヨーコ・カワシマ・ワトキンズの自伝『竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記』でもソ連軍や朝鮮共産党軍に日本の市民が朝鮮半島において暴行・強姦の被害にあったことが記録されている。(以下略)

福岡県方面を訪問する際には積極的にこの二日市保養所跡に行こうと思います。

可能であれば、5月14日に開催される「二日市保養所を語り継ぐ会」に出席したいと思います。

※2025年5月14日は水曜日。

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コメント

  1. 4-YouMe より:

    順序をつけることではできませんが、
    特攻記念館よりも更に辛く、とてもその地に近づくことはできません。
    お参り、よろしくお願いします。

    通常は、もっと侮蔑的な言葉が加えて語られます。辛いながらも、加害者は単純にロシアであることで、同盟国のご機嫌を思い浮かべる必要もなく、ほぼ被害者が生存していない現在では伝えやすいというのは皮肉です。

  2. とろろ メモ より:

    二日市保養所の事はどこかで見たことがあります。

    大山中尉惨殺事件
    (通称:大山事件。中国側の呼称:虹橋機場事件)
    済南事件、葛根廟事件‥

    調べてみると、日本人には考えられない事をするんだなと
    このような事をする相手と先人の方達は戦わないといけない、
    家族を守る為に立ち向かっていったのかもしれません。

  3. 4-YouMe より:

    勘違いをする人がいるといけないので、記録を追加します。
    外国人だけが、日本の乙女たちを弄んだのではありません。
    それが有事における人間の所業です。

    35歳以下の女性は、リンクを読んではいけません。
    現代日本では、本当に大人になるまでは知らなくてよいです。
    心理学、精神医学では35歳がひとつの基準だそうなので、そのように指定します。

    但し、ソ連兵やロシア人だけのせいではないということだけは忘れてはならない。

    **************************

    とりわけソ連兵は乱暴で、半島系や大陸系も同じく感染症を持っていて、日本人より遠慮もなく暴力的な場合が多い。日本人が略取しようとしなかったのか…共同体である以上、しにくかった。生きるためには致し方なくも、軽々と娘たちを売り渡した。

    文春オンライン1
    https://bunshun.jp/articles/-/53670?page=3#photo_1
    文春オンライン2
    https://bunshun.jp/articles/-/53671

    全てが史実かはエビデンスを取っていないが、同じような話は多く残っている。
    悲しい話の中では、比較的、軽いものを残しておく。

    「慰安婦問題」のように軍が統制して強制連行した事実はないものの、現地の女性たちに様々な蛮行をしたのは変わらない。貧しい女性などを相手に、必ずしも無償ではなかった場合もあるのは、せめてもの救い。インドネシアでは、オランダ人やオーストラリア看護婦の事件。日本人兵士だけが清いと考えるのは間違い。これが本当の戦争だであり、占領ごっこは大掛かりなゲームにすぎない。

  4. 4-YouMe より:

    例え自国に、自己にとって都合が悪いことでも、できる限り冷静に正しく検証しなければ、未知の証拠を突きつけられた時に反論できません。

    私は海外に住んでいた時に、その責任を負えないと考えて、まずは日本人として一人前になる必要があると考えました。

    都合の良いところだけを切り取るのは、奴らの手です。同じレベルでの論議は御免です。