今回は、2022年4月のアベプラの内容を取り上げます。
先日、勇退を表明した岸田文雄政権の国防上の功績に関する理解の助けになると思います。
2022/04/27 #アベプラ #アベマ #ABEMAPrime
◆この放送のノーカット版はアベマで公開中!
続きを視聴する▷https://abe.ma/3vP5Fh9【祖国防衛】敵基地攻撃能力と反撃能力どう違う?ウクライナ戦争が日本を変える?元自衛隊海将&陸将と議論|#アベプラ《アベマで放送中》
(中略)
キャスト
MC:田村淳
渡部悦和(元陸上自衛隊 陸将)
伊藤俊幸(元陸上自衛隊 海将)
池澤あやか(タレント)
佐々木俊尚(ジャーナリスト)
茂木健一郎(脳科学者)
司会進行:平石直之(テレビ朝日アナウンサー)
田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
ナレーター:新井里美(以下略)
このアベマプライムのテーマとなったのは、自民党の提言案↓です。
2022/04/21
「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」に変更します。自民党は、政府の国家安全保障戦略などの改定に向けた提言案を取りまとめました。
敵のミサイル発射拠点などを攻撃する、いわゆる「敵基地攻撃能力」については、「反撃能力」という名称に変更したうえで能力の保有を求めています。
防衛費については、NATO(北大西洋条約機構)諸国がGDP(国内総生産)比2%以上を目標にしていることを念頭に「5年以内に防衛力を抜本的に強化するために必要な予算水準の達成を目指す」としています。
自民党は来週にも提言を政府に申し入れる方針です。
この提言案については、その内容が概ね政府案として国家安全保障戦略などに取り入れられたと認識しています。
(8月19日以下ポスト追記)
新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言~より深刻化する国際情勢下におけるわが国及び国際社会の平和と安全を確保するための防衛力の抜本的強化の実現に向けて~ | 政策 | ニュース | 自由民主党 https://t.co/zeAIyvWPVy
— Masashi MURANO🚀 (@show_murano) April 28, 2022
さて、冒頭に紹介したアベマプライムの番組内では、次のお二人の発言が大変参考になりました。
渡部悦和(元陸上自衛隊 陸将)氏
伊藤俊幸(元陸上自衛隊 海将)氏
ということで、お二人の発言内容を次にまとめます。
ちなみに、お二人とも、「敵基地攻撃能力」→「反撃能力」という言葉の変更は特に気に留めていないようでした。
渡部悦和(元陸上自衛隊 陸将)氏の発言内容
・今回の提言で評価できる2点
1.防衛費GDP比2%へ引き上げ 2.脅威の対象を「中国」と明言したこと
・今回の提言で残念な点:「専守防衛」という「余計な」言葉が入っていること
・アクティブディフェンス(積極防衛)を取り入れるべき
渡部の最新の論考。敵基地攻撃能力に関する議論は不可避です。中国のリアルな脅威を前にして、そこから逃げることは日本の防衛を危うくします。また、それとの関係で専守防衛の問題点も指摘しました。専守防衛ではなくアクティブディフェンス(積極防衛)を提唱しました。 https://t.co/VLYOKEiHvt
— 渡部悦和 Yoshikazu WATANABE (@WatanabeKansha) December 22, 2020
ある米政府高官は、「ウ国は積極防衛(active defense)」によって作戦条件を構築し、25年の反攻に備えることができる」と主張している。
米軍のドクトリンでは、積極防衛を「敵による地域や陣地の奪取を拒否するための限定的な攻撃行動と反撃」と定義している。→積極防衛は有力な案だと思う。— 渡部悦和 Yoshikazu WATANABE (@WatanabeKansha) January 20, 2024
伊藤俊幸(元陸上自衛隊 海将)氏の発言内容
・1956年鳩山総理の答弁において、日本に対する急迫不正の攻撃を前に必要な措置を取ることは「自衛権の範囲内」と解釈されている
→つまり、今回の「反撃能力」は既に政府答弁で合憲とされている政府の公式解釈と同じ。
→今更議論をするべきことなのか?
コメントを差し控えます。豆鉄砲を喰らい頭を何かにぶつけたのか?祖父の偉大な政治家、初代自民党総裁の鳩山一郎が、総理時代に敵基地攻撃は憲法違反でないと、昭和31年(1956)に国会答弁した事を、河野太郎の「敵基地攻撃能力は昭和の概念」と無知な放言で思い出して、ⅮNAを刺激されたのでしょうか? https://t.co/0s5W8TjEjJ
— 西村幸祐 (@kohyu1952) September 19, 2021
・今回の提言で足りない内容としては、習近平が台湾を攻めることは確実なので、その際に日本がどうすべきかを具体的に書き込むべき
お二人の専門家としては、まだまだ不十分な自民党や政府の方針です。しかし自民党としてはいきなり理想案をぶち上げると国民の理解が得られないことを危惧していると思います。したがって民意を考慮して調整をしていることは十分に想定できることです。
いずれにせよ、こういった自民党・政府の方針を理解しつつ、専門家の提言も取り入れた上で、私も一国会議員として国会において充実した議論に参加できれば、と考えています。