中川コージさんが、バングラデシュにも注目せよ、と仰っています。
株価暴落も中東も大変なんではあるが、宇露戦争での宇側に対するヒューマニティー的擁護からの関心と比較すると、バングラへの日本国内メディア低関心はよくないよぬ。
宇を蔑ろにするわけではなく、ミャンマーしかりバングラしかりアジア「も」同程度注視しないと白人主観ダブスタ受け売りでせう。
— 中川コージ/ Dr.NAKAGAWA (@kozijp) August 5, 2024
資本力が弱い日本メディアなので人材配置できないのは仕方ないとはいえ、そうした現地手足がないぶん、情報軽重の付け方にセンスを発揮して欲しいものですよね。
— 中川コージ/ Dr.NAKAGAWA (@kozijp) August 5, 2024
ということで、バングラデシュ情勢について調べてみました。
2024/08/05 #newsdig #TBS #ニュース
バングラデシュで反政府デモが拡大する中、ロイター通信はさきほど、ハシナ首相が辞任し、軍用ヘリコプターで出国したと報じました。バングラデシュでは先月以降、公務員採用の特別枠に反発する学生らの抗議活動が大規模な反政府デモに発展し、治安部隊との衝突などで、今月4日までに200人以上が死亡したとされています。
デモ隊は5日にも、首都ダッカでハシナ首相の辞任を求めて行進し、現地メディアによりますと、1000人以上の若者たちが首相官邸を占拠したということです。
こうしたなか、ロイター通信はハシナ首相が辞任し、すでに軍用ヘリコプターで国外に出国したと報じました。
現地の混乱は今後、さらに広がるおそれがあり、一部の現地メディアは軍が暫定的に政権を握る可能性も指摘しています。
2024/08/09 #バングラデシュ #Oha4 #日テレ
学生らの抗議デモが激化し、首相が国外逃亡したバングラデシュで8日、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏が暫定政権を率いる最高顧問に就任しました。(以下略)
YouTube上では、チャンネルくららの内藤陽介さんの動画で27分も解説されています。
私なりのポイントを羅列します。
・1947年、インドと(東西)パキスタンがイギリスから独立。
・東西パキスタンは文化も言語が異なる。
・西パキスタンが自身を優遇する政策を進め、東パキスタンの不満が高まる。
・1970年、総選挙でアワミ連盟(東パキスタンにおけるムスリムの権利擁護を求める勢力)が大勝し、東パキスタンで独立の機運高まる。
・1971年12月、インドはバングラデシュ独立派を支持し、パキスタンに対して軍事介入を行い、バングラデシュが独立する。
・独立後のバングラデシュは経済難に陥り、1975年に軍事クーデターで軍事政権成立。
・民主化運動が強まり、1990年に民主的選挙が実施される。バングラデシュ民族主義党(BNP)とアワミ連盟の二大政党で政権交代が続く。
・どちらかといえば、BNPが自由主義、アワミ連盟が社会主義。アワミ連盟が公務員などのクオータ制を導入し、公平性の点から批判が高まる。
・最近ではBNPが政治的に弱体化し、アワミ連盟の支配が続いていた。2000年代からはGDPが年7%ほどの上昇となる経済成長を遂げ、日本企業の投資も積極的である。
・今回、国内で公務員制度への不満からハシナ首相への大規模デモが起こり、ハシナ氏はインドへ国外逃亡を図る。
・様々な政治的背景からテロは問題となっていたが、2000年代から過激派組織が国内で勢力拡大。今なおバングラデシュ政府にとってテロ対策は大きな課題。
国内情勢が不安定とは言え、バングラデシュは人口も多く、今後もさらに経済成長をするポテンシャルの大きい重要国と言えます。
中川コージさんが仰る通り、日本が積極的に関与すべき国であると言えるでしょう。
以下、8月12日追記
公務員制度については、1971年の独立戦争で活躍した軍人の子孫優遇策とのこと。
バングラデシュで学生等による大規模な暴動が発生。バングラは1971年のパキスタンからの独立戦争を戦った兵士と家族に公務員定員3割の特別採用枠を与えてた。反発の声もあり2018年に廃止されたが、高裁が違憲と判決、これが学生によるデモ、暴動に拡大、25人以上が死亡したpic.twitter.com/rk28n6ZP3x
— ミリレポ (@sabatech_pr) July 19, 2024