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日銀の利上げで株価は暴落 しかし日銀だけが悪いのか⁉

日本の株式市場で混乱が起きました。

2024/08/05
週明けの日経平均株価は、先週末の終値よりも4400円以上値下がりし、1987年10月の「ブラックマンデー」を超える過去最大の下げ幅となりました。

先週末に過去2番目の2200円を超える下げ幅を記録した日経平均株価は、週明けも取引開始から大きく値下がりしました。

5日午後に入ってからは売りが売りを呼ぶ展開で、一時、先週末の終値よりも4700円以上値下がりしました。

終値ベースでは過去最大となる4451円の値下がりで、下落率は12.4%と過去2番目となりました。

2日に発表されたアメリカの雇用統計が市場予想を下回ったことなどから、アメリカの景気が今後後退するとの懸念が強まっていることが要因です。

外国為替市場ではドル売りが進み、円相場は一時、1ドル=142円台まで急騰し、今年1月以来およそ7カ月ぶりの水準となっています。

マスゴミはアメリカの雇用統計などの事情を要因としていますが、ちょっと待て!大きな要因として、日銀の政策金利(無担保コールレート翌日物)引き上げも主要な要因でしょう。

ということで、今回の株式市場の混乱は(アメリカの要因ももちろんあると思いますが、)日銀の利上げによるものです。

今回の日銀の利上げは私は時期尚早とは思いますが、一方でこれまで日本は非常に長い間、政策金利をほぼゼロとしてきており、この状況は異常ともいえるわけです。つまりこの程度の利上げはやるべし、という意見も一理あると思います。

日銀は政策金利を低く抑え、また国債を大量に購入してお金を市場に供給しつつ長期金利も抑えてきました。

つまり、黒田東彦総裁就任以来、金融政策(アベノミクスの目玉政策)はやるべきことをやってきた、と言えます。

では日本に足りないものは何か?それは政府による適切な財政政策です。

金融政策とは?決定会合や財政政策との違いなどをわかりやすく解説

第2次安倍政権以来、日本経済は民主党政権の悲惨な状況から回復してきたと言えますが、これは金融政策によるものが大きいでしょう。

一方、これまでの財政政策は増税が続いていることからも景気の足かせになっていることは明らかです。

そもそも物価の安定を主目的とする金融政策に景気回復もの役割を期待してはいけないと思います。

財政政策の失敗を、極端な金融政策でカバーしてきたようなものと言えます。

この点は、以前の国会で、当時の若田部昌澄副総裁に質問したことがあります。

繰り返しになりますが、やるべきことは適切な財政政策です。

日本のGDPの半分以上は民間消費ですので、適切な財政政策としては、消費税減税がもっともインパクトがあるでしょう。

すでに岸田総理には、やるべきことを以前に質問主意書の形で伝えてあります。

消費税減税を実行することは色々なしがらみで難しいことは想像できますが、今はその難しいことを実行するチャンスでもあります。

・自民党そして岸田政権の支持率が(少し回復したものの)依然として低い。

・来月9月には自民党の総裁選が控えている。

これらの要因から、岸田総理がその地位を維持するためには、よっぽどのことをやらないと難しい状態と言えます。だからこそ、よっぽどのこと、として消費税減税を提案しているのです。

岸田文雄議員の破壊者としての可能性をわずかながら期待したいと思います。

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