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文藝春秋コロナワクチン後遺症の真実 → 鈴木貞夫教授の反論記事は重要

『文藝春秋』2024年4月号に福島雅典京都大学名誉教授へのインタビュー記事「コロナワクチン後遺症の真実」が掲載されており、話題となりました。※読むことを推奨しません。

YouTubeチャンネルでの動画もあります。※見ることを推奨しません。

ワクチンの副反応はあるものなので、その存在は認めるとしても、この記事(福島記事と呼びます)で挙げられているように、何でもかんでもワクチンのせいにするのは無理があるように思います。

さて、この福島記事に対して、名古屋市立大学の鈴木貞夫教授の反論記事は重要と思いましたので共有します。

【識者の眼】「非感染性・慢性疾患の疫学者が語る『比較によらない関連の可能性の論法』」鈴木貞夫|Web医事新報|日本医事新報社

アナフィラキシーなどメカニズム的に接種との因果関係が確立しているものはわずかで、それ以外のものは、接種と非接種の両群の発生率を比較することで関連を分析し、エビデンスは構築される。このエビデンスのために両群の比較は必須であるが、厳密な比較妥当性のためには、さらにランダム割付が必要である。それができない市販後の調査で薬害と認定されているものは、サリドマイドの380など桁外れに高いオッズ比を示している事例に限られる1)。

記事には、医学学会で報告・検討されたコロナワクチン接種後発症の疾患の表がある。これは2023年11月までの過去2年間に国内の134学会で発表された201疾患で、これをもとに、世界中のワクチン問題文献データベースを作成し、「3071報の副作用報告」を収集したとある。福島名誉教授の医師としての率直な感想として、「パターンが決まっておらず、全身に起きる、しかも複数が同時に起きる」という前例のないものとしているが、このパターンのない複数症状はHPVワクチンの副反応事案と酷似している。このコロナワクチンの接種後の疾患の表は、関連が前提とする比較が行われておらず、ワクチンはほとんどの国民が接種したのだから、ほぼすべての疾患がここにリストアップされていても何の不思議もない。(以下略)

記事前半を上に掲載したわけですが、太字の部分が福島記事を批判的に分析する際に重要なポイントと考えます。端的に言うと次の通りです。

各疾患をワクチンが原因と関連付けるのであれば、ワクチン接種群とワクチン非接種群それぞれの群における、その疾患発生率を比較すべき。

ということです。

逆に言えば、福島記事ではそういった接種群と非接種群それぞれの発生率を比較した分析はなされていない、ということでしょう。

鈴木貞夫教授が反論記事のタイトルで『比較によらない関連の可能性の論法』と呼んでいるのは皮肉を込めているのでしょう。

もちろん、コロナワクチンが様々な疾患の原因となり得る可能性はあるわけですが、それには上記のような分析が必要であり、現時点では明らかではない、ということです。

鈴木貞夫教授といえば、HPVワクチンの名古屋スタディを行った方として知っている方はそれなりにいるのではないでしょうか。

これも国会で取り上げることを検討しています。

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