以前から行こうと思っていた大吉原展に行ってきました。
大吉原展に行ってきました。音声ガイドのお世話になりました。
江戸幕府開府後に治安や徴税等の都合から作られた吉原遊郭の歴史、文化等について勉強になります。
花魁・太夫等の華やかな側面のみならず、切見世・人身売買等の負の側面の展示もありました。
関係者の皆様のご尽力に感謝します。 https://t.co/NB3mrQT9WY pic.twitter.com/l4eJaM3zMA
— 浜田 聡 参議院議員 WBPC問題調査中 💉💉💉 YouTubeやブログは毎日発信 (@satoshi_hamada) May 4, 2024
場所は上野駅徒歩圏内、東京藝術大学の大学美術館です。
開催が公表されて以来、この展示に関して様々な意見がありました。炎上もしていたと思います。
吉原の歴史を知る人が増えるという意味において、私はこの展示会の意義は大きいと思います。
いくつかSNS上のコメントを拾ってみます。
「大吉原展」絵画工芸写真書籍地図の大量展示で(目録が2部構成!)休まず3時間観賞でかなり疲労だけどそれだけの価値はある非常に真面目な展覧会。吉原=江戸時代だけではなく明治大正の吉原資料もあり近代でも性産業の場であった歴史も網羅。残念なのは初手がポップカルチャー的な広報になったこと。 pic.twitter.com/Af0FyFgzi0
— うり坊 (@uriboh_uryan) May 3, 2024
大吉原展へ。問題になった女性蔑視、人権侵害、売春を肯定しているわけではなく、あくまで日本の昔の文化としての、吉原の展覧会。細かい歴史等も知ることが出来て勉強になりました。この先、吉原、女郎、遊女の落語もやりづらくなるのでしょうか。#東京芸術大学大学美術館#大吉原展 pic.twitter.com/PkY0naEGPx
— 三代目 桂枝太郎 (@Edataro_Katsura) April 26, 2024
大吉原展 後期
東京藝大美術館
前期から展示を見るルートの導線が若干修正されていた。福田美蘭氏の作品も他と紛れない位置に。
前期に続いて大ボリュームで見応えあり!
吉原は虚構の世界。光と影のように豪華な衣装の煌びやか世界とそこにある暗い影について、人々の興味を惹きつけるのか🤔 https://t.co/gX3zkcvUlZ pic.twitter.com/N7iW6OiN47— ちょこ (@choco_2000x) April 30, 2024
東京藝術大学大学美術館「大吉原展」、人権侵害の二度と繰り返してはならない制度云々と強い言葉で宣言している割には、浮世絵等カタチのある文物にされる高級妓楼の太夫ら一面のみ展示なのはしかたないか。炎上があったので苦界としての廓や岡場所まで言及があればなお良かった。 pic.twitter.com/rQaMh3vdcK
— mm_pon (@mm_pon) May 4, 2024
『大吉原展』へ。触れ込み通りの圧倒的なボリューム。感想としては、主催者側の「当展覧会は〜するものでは有りません」や最後に天井されてた辻村寿三郎氏のコメントにつきる気がする。寄り添うようで、実は第三者目線(特に男性目線)の独善的見解、でも、人をも惹きつけてやまない何かが吉原にはある pic.twitter.com/bixwpzJkyk
— たなかじろーらも (@jirolamo_tanaka) May 4, 2024
『大吉原展』
東京藝術大学 大学美術館約250年続いた江戸幕府公認の遊郭。
常に文化発信の中心地でもあった吉原の世界を紹介する初の大規模展覧会。吉原を描いた浮世絵の中でも、歌川広重はやはり素晴らしかった。
(展示品の殆どが撮影不可)5/19(日)まで pic.twitter.com/XfZ6EqyPvO
— 小川貴寛 (@rukiteru24) May 4, 2024
#大吉原展 の個人的感想。批判を受けて、前貸金に縛られた遊女の境涯を「人権侵害」として否定すると宣言するが、これこそ「人権」という現代の価値観で歴史を語る陥穽にはまっており殊更な弁解にしか思えない。展示はやはり驚異的な芸術世界を生み出す「異界」としての吉原を無批判に称揚している。
— 原 直史 (@HARA_Naofumi) May 4, 2024
現地には数多くの人がきていました。じっくり見て回りたい人はGW中は避けた方が良いかもしれません。
プレジデントオンラインで吉原の歴史の記事があったので、一部共有します。
「単なる売春地区ではなかった」江戸時代の吉原遊郭が女性たちを引き寄せる”人気スポット”だった理由 こんな遊郭は世界中見渡しても例がない https://t.co/9t5YobWWvy
— PRESIDENT Online / プレジデントオンライン (@Pre_Online) May 4, 2022
文明あるところに売春あり。無論、江戸日本も例外ではない。1603年、家康が征夷大将軍となって江戸に開幕すると、間髪を入れず、市中のそこかしこに遊女屋が出現した。都市建設のため各地から集まった職人や人夫、大名家の家臣らを相手に、たいそう繁盛したという。
本村凌二『テルマエと浮世風呂』(NHK出版新書)本村凌二『テルマエと浮世風呂』(NHK出版新書)
1617年、これらの遊女屋を一カ所に集め、現在の中央区日本橋人形町あたりに遊郭が開設された。これが吉原の始まりである。遊郭の設置は、第一に治安維持のためだったが、幕府は売り上げの1割を懐に入れている。つまり、公的なビジネスだったのである。その後、日本橋が市街の中心地となっていったこともあり、吉原は浅草寺の裏に移転する。当時の浅草は市中の外れだったが、移転は大成功だった。吉原は以前にも増して賑わうようになる。(以下略)
吉原の歴史を簡単に羅列してみます。
・1600年 関ケ原の戦い
・1603年 江戸幕府開府
・1617年 江戸幕府が江戸初の遊廓「葭原」の設置を許可(※場所は現在の日本橋人形町辺り)
・1656年 江戸幕府が遊郭の移転を命じる
・1867年 大政奉還 1868年 明治政府樹立
・1872年 芸娼妓解放令
今回の展示と芸娼妓解放令について述べているTwitterを紹介します。
このため、それまで家のために身を売る遊女に対する同情や共感が、厳しい眼差しに変わることとなった。
吉原が江戸時代は流行の一翼を担っていたのに、明治以降その傾向が見られなくなるのはこういうことか、と腑に落ちた。
2/#大吉原展— wappy (@flowersforwappy) May 1, 2024
恥ずかしながら、樋口一葉の「たけくらべ」が吉原の遊女を姉にもつ娘・美登利の話だと、この展覧会で初めて知った。
鏑木清方「たけくらべの美登利」は美しかった。
それだけに美登利の境遇の悲しさが伝わってくる。
4/#大吉原展— wappy (@flowersforwappy) May 1, 2024
そういう意味で、喜多川歌麿の浮世絵「てっぽう」はなぜこれを出版するのを版元は許したのだろうと思う。
乳房が見えるほど胸をはだけ、乱れた髪の遊女が、口に紙をくわえている。
次々に客を取らなければならない遊女の姿が、見る者に伝わる絵です。#大吉原展 でぜひご覧ください。
6/— wappy (@flowersforwappy) May 1, 2024
なので、この展覧会を見て、吉原遊郭をもっと知りたいと思う方、吉原に本当に問題意識を持つ方は、図録を買うことをおすすめします。
3,500円と安くはありませんが、見返りは十分にあります。
展示品の入れ替えもあったので、一度行っただけで見れなかった絵もこの図録で見れますよ。
8/8#大吉原展 pic.twitter.com/BKXjnC0t3t— wappy (@flowersforwappy) May 1, 2024
今回の展示に関して。現代にもグレーゾーンとして残っているソープランド、吉原をはじめとする「遊郭」の在り方について考える機会を提供してくれた意義ある展示会と思います。
売春に関する個人的な考えは以下。
さらにもっとラディカルにやるならば売春の合法化です。オランダと同じ。性産業を違法化してもなくならないという現実を考えれば、マリファナ合法化同様、売春解禁は極めて合理的です。が、日本の政治家や官僚にそこまでやるガッツはないでしょう。
— 岩田健太郎 K Iwata (@georgebest1969) November 27, 2018
私も売春合法化に賛成です。非合法のままで闇勢力が蔓延るよりも、合法化することで感染や暴力等の問題に行政が介入しやすくなり、結果として各種問題は減ると想定されます。メリットがデメリットを上回ると思います。#売春合法化 https://t.co/JQS5Gdo1vH
— 浜田 聡 参議院議員 WBPC問題調査中 💉💉💉 YouTubeやブログは毎日発信 (@satoshi_hamada) January 19, 2023
最後に、吉原の歴史について、まとまった動画を紹介します。
コメント
議員が説明しにくいこと 「切見世」について
近世後期の江戸吉原における最下級の女郎屋。各所の岡場所にもあったもので,間口4.5~6尺,奥行2.5~3間の店が5~8軒,長屋形式で続いていたため,局見世(つぼねみせ)(局店),長屋ともいった。1軒1妓を原則とし,抱主は数軒を管理営業した。切(きり)とは時間売りの意で,一切(ひときり)100文が相場であった。この揚代は上級妓のそれの10分の1というものであったが,一切の時間の短いこともあって,その数倍を支払わさせることが多かったようである。抱女の年季が短く,歩合制をとるものや自前稼(じまえかせぎ)のものもいるなど,他の女郎と異なっていた。店の構造や抱女の形態は,明治以後の玉ノ井に共通する点が多い。なお,近世初期の局見世は,後期の切見世にくらべるとやや格の高いものであった。 ・・だそうです。
※100文は労働賃金から換算すると現代の5000円弱程度
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明らかに恵まれない立場であることを前提として、嫌悪感を持たない、感覚がない女性もいるようだ。男性の例を考えれば想像しやすい。哀れには違いないが、当該女性を全て不幸と決めつけるのも安易すぎる、判断は難しい。一度で命を絶ってしまう女性もいる。他人の概念ではなく本人が納得するかの問題だ。
人権の概念が揺らぎ、女性らしくある権利も歪んでいるのは皮肉だ。「こどもは労働力、親と家族に隷属する」と考えられてきた。だからこそ、多くの子どもが生まれた。新生児死亡率への意識だけではない。
肉親が権利を手放して売られた女性たちと、現代の芸能界が酷似することも考えるべきだ。
足抜けを試み合法的に命を奪われることはなくとも、同じような男女はいる。子役の頃に、お世話をした俳優が30歳で命を絶った時には、私がしんだ方が世のためだと思い苦しんだ。
江戸吉原や花柳界については浮世絵や絢爛豪華な衣装、舞踊などの芸、いくらかの文学しか知らないが、西洋ロマン派の小説や派生したオペラにしばしば登場するdemi-mondeについて、少し文化を学んだことがある。弱肉強食、美貌・教養・人間性の豊かさを武器に出世できるのは万国共通、そして彼女たちは必ず「美人薄命」だ。※実際には全てが若くして亡くなる訳ではない。
警察権力の統制が必要とされたことを含め、知ってもらえて良かった。
オススメされている動画を見ようと思っていたのに、すっかり忘れてました。
この展覧会の評判にもありますが、情報量が多いです。
お得感はありますが、なかなか一度には理解が及ばないです。
自由となんでもありは違うと思います。
規制は少ないに越したことはないですが、アングラが横行するぐらいなら
しっかりとした法規制が必要だと思いますが、昨今のAV新法などからすると
この、しっかりとした法規制というのは、なかなか難しいのかなと思ったりもしています。
追記。
おすすめされていた動画をみました。
実際にロケをしながらの解説だったので、とっても分かりやすかったです。
動画の最後の方に、売春防止法の成立についての解説がありましたが
本質的には、昨今のAV新法と大差ないように思いました。
歴史がくり返されているようで残念です。