本日、参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会で質問をしました。
質問時間は14分で、通告した質問を全てこなすことができました。
質問通告は以下の通りです。
1.離島振興のための離島での減税政策などについて
離島振興のための需要な施策として離島税制が挙げられる。離島の現状を鑑みるに危機であると感じる。例えば、昨年1月の産経新聞報道によると、「離島振興法指定の77地域の人口が令和2年国勢調査で計33万9280人となり、前回平成27年調査時点から9・8%減ったことが27日、国土交通省のまとめで分かった。22~27年のマイナス9・2%を上回るペースで、高齢化や若者流出による人口減に歯止めがかからない。」とのことである。
・1-1.現状の離島振興策がうまくいっていないようであるが、その原因のひとつとして離島振興のための離島税制に問題があろう。離島振興を図るために離島税制における優遇措置を大胆に拡張することが重要と考えるが、沖縄北方担当大臣の見解を伺う。
https://www.sankei.com/article/20230127-OLSKXGAGYFLNZJND6SW7Z3GF5I/2.北方領土に関するロシアとの交渉について
ソ連崩壊時に、ソ連の外務大臣から経済援助との引き換えに北方領土の返還する、という打診が外務省にあったが、モタモタしているうちに、その話が流れてしまった、との旨を高橋洋一氏が、その著書で記している。
・2-1.92年の渡辺・コズイレフ外相会談におけるコズイレフ提案「歯舞・色丹返還後に、国後・択捉の扱いについて協議し、合意すれば平和条約を締結するというもの」について、その事実関係についてご説明いただきたい。→外務大臣
※第154回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第9号 平成14年5月28日 において、当時の川口外務大臣はこの件について「政府としてコメントは差し控えさせていただきたい」と述べている。
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=115403895X00920020528&spkNum=12¤t=3
以下、参考
高橋洋一氏の著書「なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか」株式会社KADOKAWA 2017年4月28日初版 の「ケミストリーの合う安倍・プーチン」に以下記載あり。
「日本の外務省にはロシア側の譲歩を蹴って、北方領土問題解決の糸口を逸した過去がある。1992年3月、ソ連崩壊後の混乱が続いていたロシアから、日本に対して秘密提案があった。コズイレフ露外相が渡辺美智雄外相に口頭で示したのは、「平和条約締結の前に歯舞諸島と色丹島を日本に引き渡す」というものだった。コズイレフ提案は、歯舞・色丹返還後に、国後・択捉の扱いについて協議し、合意すれば平和条約を締結するというもので、日本側にとっては日ソ共同宣言の内容よりも前進している。日本の経済援助を引き出すための、ロシア側の最大限の譲歩といえた。
ところが、日本にはアメリカを無視してロシアと領土交渉できない事情があった。外務省は、「喉から手が出るほど日本の経済援助がほしいロシアはもっと譲歩してくるだろう」と根拠のない希望的な予測をし、コズイレフ提案の受け入れを真剣に検討しなかった。こうして日本は北方領土問題解決の最大の好機をつぶしてしまったのである。」3.与那国島におけるCIQ整備について
与那国島は日本最西端の島であり、台湾との距離が110㎞である。戦後まもなくまではこの与那国島は台湾との直接の交易があったこともあり、その島内人口は(密貿易が盛んであったため)非公式には1万人を超えていたともいわれる。
与那国町は2005年に「自立へのビジョン」を策定している。石垣市、武富市との合併をやめて独自の路線を歩んでいくためのビジョンである。ビジョンの柱となるのが台湾と公益と交流。与那国島から最も近い大都会が台湾。日本が対戦で敗戦する前までは与那国島の島民は出稼ぎや進学など台湾への往来が活発に行われていた。与那国島が与那国島の一番栄えた時期に回帰しようとする志向は至極当然である。
与那国町の自立へのビジョンは様々な障壁にぶつかりCIQの整備も開港も定期空路も設置には至らない。現状1700人足らずの島内人口の与那国島において、CIQを整備する投資意義については慎重さを要するのは一理ある。人口2万人の対馬が韓国との交易をおこなっているのとは状況が大きく異なる。
しかし、現状では台湾有事が懸念される状況であり、その際に与那国島への大量の難民が発生する可能性がある。そのための準備として与那国島での受け入れ体制準備を進めることは重要であると考える。
・3-1.現状の与那国島での経済状況を鑑みると、同島でのCIQ整備に難しい点があるのは理解するものの、台湾有事が想定される現状では、それに向けての準備も必要である。つまり、台湾有事に備えて与那国島の産業振興のためのCIQ整備は検討に値すると考えるが、両大臣の見解を伺う。>外務大臣、沖縄北方担当大臣、両者
参考リンク
https://news.yahoo.co.jp/articles/408c9a0429ab0e187340eb4c11e39d678b202180
https://masahikosakamoto.amebaownd.com/posts/51780973
今回は令和6年度予算のうち、この委員会の管轄予算に関する質疑でした。おそらく今国会中に、この委員会ではもう1回質問の機会(大臣所信に関する質疑)があると思われます。
さて、今回の質問でのSNS上のコメントをいくつか共有します。
離島振興したいなら税制優遇すればいいよな。
浜田さん @satoshi_hamada はいつも減税を言ってくれる👍#タックスヘイブン#全ての増税に反対#配るなら取るな#税金は余っているhttps://t.co/tGdOj0qywS
— MHパパ完全減税派@博多減税会 (@MH46325708) March 21, 2024
浜田聡氏:北方領土を取り返すチャンスはあった!しかし外務省がダメにした!この重要な指摘が国会で語られた意義は大きい。浜田聡氏はこう言った。浜田聡氏:『過去に日本が北方領土を取り戻すチャンスがありました。それはソ連崩壊のときだと思います。これはもちろん私だけが述べている訳ではなくて… pic.twitter.com/2NgYFGz2xX
— 髙安カミユ(ミジンコまさ) (@martytaka777) March 21, 2024
ありゃ、オレの本の件がでている。ソ連崩壊時に北方領土返還のチャンスだったのに https://t.co/1mqdx3Y4Y9
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) March 21, 2024
それなりに反響があるようで良かったです。引き続き、頑張っていきます。
コメント
沖縄も実質的にお金で買い戻したことを思えば、二島返還が持ち上がった時には策があるべきだったでしょう。何とか守られた北海道ですが、返還の話から更に数十年経った現在の日本人は北方領土のことは忘れていて、実際にコストを費やせるかは悲しいことに微妙です。個人的には、二島返還にの議論があった激動の頃には、世の中は文字通りの戦争をしなくても、変わるもの変えることができるものだと気づいたことを思い出します。
浜田議員の活動は、必要な変化を牽引しているのを感じています。
Ghost of Tsushimaというプレステゲームが世界的に大ヒットして私もはまりました。
場所は対馬。敵は元寇。主人公は武士道と現実のはざまに悩む日本人です。
それを外国人が制作したんだから日本人ゲーマーと制作者は衝撃を受けました。
何が言いたいかというと対馬は世界的に知名度が高いんです。