今年の1月24日の参議院予算委員会で、朝日新聞の記事をもとになされた質問があります。
上の動画の12分頃からになります。
この質問で、朝日新聞の記事内容に問題があることが判明しました。以下、概略です。
・1月14日の神戸大学の室崎名誉教授が政府の初動を批判する朝日新聞の記事あり↓。
「初動に人災」「阪神の教訓ゼロ」
能登入りした防災学者の告白:朝日新聞デジタル https://t.co/2oEHk50HKD #能登半島地震防災研究の神戸大名誉教授の室崎益輝氏。
初動に人災だって?これ以上の素早い対応策があるの?
事実より、お気持ちだけの反政権学者さん。 pic.twitter.com/dwUzAc1Kkw— naki (@eam_kina852) January 15, 2024
・この記事をもとに杉尾議員が政府批判を含めた質問をする。
・これに対する松本剛明総務大臣の答弁は以下の通り。
・政府側(消防庁)から室崎名誉教授に事実関係を説明する。
・その結果、発災当初から十分な規模の部隊が出動していたことを室崎教授は理解する。
ということで、室崎名誉教授の発言内容をもとにした朝日新聞の記事は訂正されるべきものと考えます
当該部分の議事録を共有します。
第212回国会 参議院 予算委員会 閉会後第1号 令和6年1月24日
○杉尾秀哉君 前提が違うというのは、実はこの質問の前にも、この資料、そのまんま、防衛省からいただいた資料をそのまま出したんですけれども、前提が違うという説明ありました。これはまたあれしますけれども。
もう一つ、実は、先ほど紹介しました室崎名誉教授は、これ、いろんなジャンルで今回遅れたんじゃないかという指摘なんですけれども、緊急消防援助隊についてもやっぱり小出しで、救命ニーズに追い付いていない、こういうことを指摘されているんですね。
その次の、ごめんなさい、一枚目の資料の下半分なんですが、これも単純には比較できないんですけれども、私、こういう話を聞いたんです。実際に確認しましたけれども、私の地元長野県です、松本広域消防というのがありますが、高性能の重機を運んだんです。相当高価なものだそうです。しかし、一度も使われないままに、そのまま引き返してきたというんです。
これ事前に通告しているんですけど、なぜこういうことが起きたのか、そして、本当に貴重なこういう人材が本当に生かされたのかということも含めて、簡単に説明していただけませんか。○国務大臣(松本剛明君) 緊急消防援助隊、そして今具体的に松本からの応援の部隊についてのお話であったかというふうに思いますが、今回の能登半島地震におきましては、緊急消防援助隊の出動については、発災直後の十六時三十分に消防庁長官から出動の求めを知事からの要請を待たずに行いまして、次いで十七時三十分には地元自治体とも連携しながら出動指示に切り替えて、一月一日中に二千人規模の部隊に出動指示を行い、二日朝には石川県に集結をして活動を開始をしておりまして、発災当初から二千人規模の人員が出動をいたしております。
今お名前がありました室崎先生からは、新聞紙面、紙上で小出しというお話もございましたので、私どもとしては、専門家の御指摘はお聞きして受け止める姿勢を持たなければいけないと思って、消防庁の方からお話をさせていただいて事実関係を御説明させていただきましたところ、発災当初から十分な規模の部隊が出動していたことは理解した、被災地に現に到着できた部隊数を見て小出しと発言したが、道路などの事情もあることは承知していなかったとの話をいただいており、当初からの出動については御理解をいただいたかと思っております。
そして、緊急消防援助隊長野県大隊が出動した際に、松本広域消防局が重機で出動されたけれども現地で使用しなかったというお話でありますが、松本広域消防局の重機、活用場面がなかったということは私どももお話を伺いました。これは、一つは、現場が、災害現場への道路が大型車両が通行できず、重機の搬送が難しかったという現場があったこと、もう一つ、現場に重機を持っていくことが可能な場ではありましたけれども、被災者の救出という面から丁寧な作業が求められて、手掘り中心の活動となったために重機を活用しないこととなったというふうに聞いております。
現場に合わせて丁寧に対応していただいた結果と思いますが、緊急時でありますので、できる限り、できることは全てやるということで重機も含めて持っていっていただいたものと、私どもとしても感謝をしております。
果たして朝日新聞が記事を訂正したのかどうか?
当該記事に関するSNS上の反応を共有します。
朝日新聞の記事だからか実際に室崎益輝氏がどう語ったかだが、論点の何が人災で小出しだったのか更に物理的に可能だったか等の具体例も検証もなく印象操作としか感じない。
「初動に人災」「阪神の教訓ゼロ」 能登入りした防災学者の告白:朝日新聞デジタル https://t.co/SIYB7rGl7P #能登半島地震
— Tktk (@tktk5314) January 15, 2024
能登半島地震を人災と主張しているのは神戸大名誉教授の室崎益輝79歳。朝日新聞はそれを錦の御旗として一方的な政府批判を繰り広げている。この名誉教授、石川県の防災危機管理アドバイザーを務めていたので後ろめたさから「被害が拡大したのは政府による人災」を声高に主張しているようにも思える。
— 小言の唄 (@N_poruto) January 21, 2024
朝日新聞記事、石川県の災害危機管理アドバイザーも務めてきた神戸大名誉教授の室崎益輝さん(79)の『「初動に人災」「阪神の教訓ゼロ」 能登入りした防災学者の告白』に、「よくこんな奴が災害危機管理アドバイザーやってたな」と話題に https://t.co/UwUyzKmu14https://t.co/UwUyzKmu14
— 拡散新聞 |時事ニュースとネットの反応 (@anonymous_post2) January 16, 2024
朝日新聞が防火の専門家である室崎益輝に災害時の初動について語らせていたのにはアホだと思ったなw
こういう風にして新聞は読者を騙すのだなとw— sky blue (@kittenoper) February 1, 2024
「初動に人災」「阪神の教訓ゼロ」 能登入りした防災学者の告白:朝日新聞デジタル https://t.co/S7Du6w6zcr #能登半島地震
★誰かと思えば室崎益輝氏か。。。よく日本共産党機関誌である赤旗に取り上げられてるし、共産党系の講演会等でいつも政権批判している人だ。
— mikami (@titesu) January 14, 2024
後に消防庁が問い合わせたら「道路状況を知らなかったから」と発言を取り下げた室崎益輝(なお記事では道路状況に言及している)に『初動に人災』だと語らせる前に、何故今回の取材対象を行って事実関係の整理をしなかったのか。朝日新聞の取材姿勢に検証が必要だろうhttps://t.co/wuuCKItkFF https://t.co/Wlt5JFzCO2
— しわすみ (@s_w_s_m) February 3, 2024
室崎益輝先生を「防災研究の第一人者」とした朝日新聞がミスリード
「時の政府や政権を批判したいためだけに、無理ぐり専門外やトンデモ学者を第一人者のようにでっちあげて派手な見出しを付ける」
コロナパンデミックで嫌というほど見せられたメディアのしぐさ。 https://t.co/cfrtReGETO
— Seiichiro@ (@seiichiro1240) January 16, 2024
朝日に限らない話ではありますが、新聞の記事には注意が必要です。
コメント
能登半島地震では、道路状況について、ボランティアが現地入りすると
消防などの公の援助部隊の移動に支障が出るのではと、SNSで話題になってましたね。
国会質疑で、大手新聞の記事に問題があることが判明したのは意義がありましたね。
朝日もNHKと一緒で鵜呑みにしていると脳が腐ります。なので、朝日新聞、朝日テレビは見ないことにしています。
個人的にネットが繋がらないなどの一時的な状況があるとしても、その一瞬を除いて、個人が発信できる時代です。
マスメディアを鵜呑みにせず、自ら広い情報に接する努力こそ大切だと思いました。
NHKの影響力は広範ですが、むしろ戦前から続く朝日新聞の体質こそ、日本がぶっ壊さなければならないと思うところです。