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中国致公党について

今回は、中国における中国共産党以外の政党に注目してみようと思います。次の記事から抜粋していきます。

日本の常識「中国=一党独裁国家」は本当なのか 実は8つの小政党も、合法的に認められている 安田 峰俊 : ルポライター 2021/03/15 15:00(東洋経済)

――中国は中国共産党による一党独裁国家である。

これは日本でしばしば語られる「常識」だが、実は半分までは正しいが残りの半分は間違っている。なぜなら、中国で執政党として権力を握るのは中国共産党ただ一党だが、実は他にも「民主党派」と称される8つの小政党が合法的に存在を認められているからだ。

中国政府の公式見解としては、この民主党派たちは野党ではなく「長期共存し、相互に監督し、肝胆を相照らし、栄辱を共にする」参政党だとされる。日本人が理解しやすい概念に無理に置き換えるなら、一種の閣外協力政党のような存在である。

(中略)

中国致公党も、そうした民主党派のひとつである。『現代中国の秘密結社』でも述べたように、彼らは伝統中国の秘密結社・洪門(ホンメン)の一派が政党化し、紆余曲折を経た末に中国共産党に協力して民主党派として生き残ったという相当な変わり種だ。

中国政府系の媒体『北京週報』日本語版が2012年の第18回中国共産党大会の際に配信した紹介記事では、致公党は以下のように説明されている。

中国致公党:華僑の社会団体であるアメリカ致公総堂の発起で、1925年10月アメリカのサンフランシスコで発足し、主に帰国華僑とその親族の中・上層の人々からなっている。現在、全国に省クラス組織が18、中央直属組織が1つあり、市クラス組織が129、党員数は3万人以上。現任の主席は万鋼氏。

(以下略)

ここで紹介されている中国致公党とその主席である万鋼氏については、私は先日の安倍晋三元総理の国葬儀をきっかけに知りました。

中国から出席したのが、万鋼氏だったからです。↓の日テレNEWSの説明には中国致公党が書かれておらず、説明としては分かりにくいような気がします。

今回の国葬儀で、なぜこの万鋼氏が来たのか、については中国の情勢に詳しい中川コージさんの見解を参考にしたいと思います。

大変興味深い内容の分析だと思います。日本、中国、双方ともにお互い配慮して色々とバランスを取りながら行動しているように思います。

中国分析に関しては大変参考になる御方ですので、国政に関わる方々は中川コージさんのTwitterフォローをされるといいのでは、と思います。

日中国交正常化50周年での「首脳会談は友好目的でなく危機回避手段」というのはなるほど、と思いました。

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