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ガーシー議員が国会に登院しないことの一番の問題点は議決権の行使ができないこと

ガーシー議員が海外在住のために欠席を続けている件について、議院運営委員会と色々とやり取りをしています。

先日、議院運営委員会の理事懇談会に呼ばれて出席したことを記事にしました。この時、議院運営委員会の理事の一人である森本真治議員から、ガーシー議員が国会に登院しないことで、本会議での議決権行使ができない点をどう考えるか、という旨の質問をいただきました。

本会議の議決権行使ができない点については、重く受け止める旨の回答をしました。衆議院よりも参議院は議員の数が少ないので(衆議院465名、参議院248名)、国会議員の1票の重みがあると考えられるのです。

ということで、この件を本日のNHK党の役員会で取り上げました。そして今後の方針が次のよう↓になりました。

ガーシー議員の1票の行方によって、結果が左右されるような議案が生じる場合には、ガーシー議員には帰国してもらう、ということです。※現状においては、ガーシー議員が海外で活動しようという意思を尊重する、という方針。

現在の参議院では、各会派(各党)の議席は以下の通りです。

参議院(Wikipedia)

法案や予算の採決であれば、与党自民党・公明党で過半数を上回っているのでガーシー議員の1票はほとんど影響しません。

しかし、ガーシー議員の1票が大きな意味を持ってくるのは、憲法改正の発議の時です。この場合、3分の2以上の賛成が必要となってきます。現状の主要政党のいわゆる改憲勢力の議席数をチェックしてみます。

自民党:118
公明党:26
維新の会:21
国民民主党:13

この4政党の議席数は178となります。参議院の定数248の3分の2以上となるのは166(以上)となります。国民民主党が賛成しない場合だと、自民公明維新で165議席となり、1票がかなり重くなってきます。

とにかく、議院運営委員会の理事懇談会のやりとりで、ガーシー議員の欠席に関する課題が一つ明らかになりました。つくづく、議論は重要であると再確認した次第です。森本議員はじめ、議院運営委員会の関係者の皆様に感謝申し上げます。

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