先般の参議院選挙では、ガーシーこと東谷義和氏は国外にいたまま当選しました。選挙前からの予定通り、国会が始まっても東谷義和氏は帰国しない予定です。
今後、懲罰委員会にお世話になる可能性はあろうかと思います。
現時点で可能性は低いと思いつつも、除名の可能性もないわけではありません。
数年前には札幌市議会で除名処分がありました。とある札幌市議会議員が議長席に9時間居座ったなどの理由とのことです。
さて、では国会での除名はどうなるのか。過去2例あるようです。↓の記事から2例の紹介文を抜粋します。
国会議員を辞めさせる最終手段「除名」 過去2例…丸山氏への適用可能性は?
下らん事で騒ぎ立てるアホは相手にせず丸山議員には国会議員としての仕事を立派にやって頂きたい。
丸山議員でなければできない仕事はあるし、ここで挫けず絶対に頑張って欲しい。期待している
https://t.co/NFuL6FOqM6— sowhat (@iwanyan0401) June 7, 2019
議員に対する懲罰は大きく4つあり、「戒告」「陳謝」「30日未満の登院停止」「除名」の順に重くなる。動議を受けて懲罰委員会で審査され、本会議で議決される。議決には戒告~登院停止は出席議員の過半数、議員としての職を失う除名には、出席議員の3分の2以上の賛成が必要だ。
反対討論したのに賛成票を…
現行憲法下での除名の事例は2つ。1950年の小川友三参院議員(無所属)と51年の川上貫一衆院議員(共産)だ。
小川氏は、予算委員会、本会議では反対討論をしたが、本会議では賛成票を投じたことが問題視された。委員会での表決と本会議での表決との間に「極めてまじめさを欠く発言」もあったとされた。当時の議事録によると、小川氏が本会議で弁明する際、社会党の議員から「エレベーター前で以て背負い投げを食いました」と発言。議場からは失笑の声があがった。
川上氏の場合は、連合国軍総司令部(GHQ)による占領政策を批判する代表質問の内容が「虚構と捏造(ねつぞう)」だとして懲罰動議が出された。一度は陳謝処分が決まったが、川上氏は従わなかったため、除名になった。除名の原因になった代表質問について、吉田茂首相(当時)は
「ただいまの議論は、要するに共産主義の宣伝演説であると考えますから、一々答弁しない」と答弁を拒否している。
「院内の秩序をみだした」に該当するか
ただ、2人が除名される根拠になった憲法第58条は、懲罰の対象を「院内の秩序をみだした議員」としている。議員の身分を奪うことには慎重論が強い上、北方領土での丸山氏の行動が「院内の秩序をみだした」と言えるかについても解釈は分かれそうだ。
1950年、1951年と立て続けに国会議員の除名があったのは、戦後間もない当時の時代背景が影響しているのではないかと推察しています。
除名された小川友三(参議院)、川上貫一(衆議院)、それぞれWikipedia情報がそれなりに興味深いです。特に小川友三氏は品行方正とはいいがたいことが続いていたようで除名への布石になっていた感じがします。
それはさておき、ガーシーが国会に出ないことについて除名になるかどうかは分かりません。とりあえず私がやるべきこととして以下の3点を挙げます。
・この機会にガーシーに関して国民の注目が集まることを是とする
・ガーシーが国会に出ない間はガーシーの委員会等での質問時間を私が有効利用する
・ガーシーが除名されたら、参院選比例代表次点の山本太郎さんに頑張ってもらう(※)
どうなるかを心配していても意味がありません。
前代未聞の状況を楽しみながら、前向きにがんばっていこうと思います。
(※)比例代表で当選した議員が除名された場合に、次点の者が繰り上げ当選になるのかについては不明。