先日、とある調査結果を目にしました。なかなか興味深いと思ったので紹介します。ワクチン忌避者、いわゆる反ワクチンの方々を分析してみた調査のようです。
新型コロナウイルスワクチン忌避者は1割。忌避者の年齢・性別差、 理由と関連する要因を明らかに:日本初全国大規模インターネット調査より
(中略)新型コロナウイルスワクチンに関して「ワクチンを打ちたくない」と答えた方(ワクチン忌避者)の割合と、関連する要因を明らかにするために、2021 年 2月に全国すべての都道府県から2万6000人が参加する大規模インターネット調査を実施したところ、下記の知見が明らかになりました。
① ワクチン忌避者は全体で11.3%であった。若年女性15.6%から高齢男性4.8%まで年齢・性別で大きなばらつきがあった。
② ワクチン忌避の理由として、約7割の方が「副反応の心配」を、約2割の方が「効果があると思わないこと」を挙げていた。
③ 一人暮らし、所得水準 (100万円以上600万円未満を基準としたとき100万円未満)、最終学歴 (大学卒を基準としたとき中学卒業および短大・専門学校卒業)、政府ないしコロナ政策への不信感がある方、重度の気分の落ち込みがある方では、ワクチン忌避者の割合が高かった。
上記について、自分なりの見解を挙げてみます。
① ワクチン忌避者は全体で11.3%であった。若年女性15.6%から高齢男性4.8%まで年齢・性別で大きなばらつきがあった。
→若い年代ほどワクチン忌避が多いようです。若い年代は高齢層に比べてコロナ感染時の重症化率は低く、ワクチン接種の必要性も高齢層に比べて低下するので、ある程度妥当(合理的)な結果のように思いました。
③ 一人暮らし、所得水準 (100万円以上600万円未満を基準としたとき100万円未満)、最終学歴 (大学卒を基準としたとき中学卒業および短大・専門学校卒業)、政府ないしコロナ政策への不信感がある方、重度の気分の落ち込みがある方では、ワクチン忌避者の割合が高かった。
→ワクチン忌避者の傾向をまとめると
・所得水準が低め
・学歴が低め
・政府などへの不信感を持つ
・重度の気分の落ち込みがある
という傾向でしょうか。
上の調査結果のリンク先には、これを踏まえた対策として次のことが記載されています。
本研究の結果は、若年、女性、一人暮らし、年間100万円未満の低所得、中学卒業あるいは短大/専門学校卒業といった教育歴、重度の気分の落ち込みがある方、政府ないしコロナ政策への不信感がある方では、ワクチン忌避者の割合が高くなるとの結果であり、特にこれらの方に対してワクチンの信頼性を高めるような支援が必要であることを示しています。
ということのようです。一応上記の対策以外にも、国民全体の所得向上も対策になりそうな気はします。
自分なりの問題解決方法として、アメリカのACIPについて書いた記事を紹介しておきます。
ワクチン忌避者はどの国でもおり、そういう考え方を持っていること自体は全然かまわないとは思います。ただ、当事者の方々は↓の動画のように色々と損をしているような気がします。