新型コロナウイルス感染症の新株であるオミクロン株が話題となっています。これに関して、岸田首相は外国人の国内への入国を停止する措置をとりました。本日から早速施行されています。
新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の世界的な拡大を受け、きょうから外国人の入国が原則停止となります。
日本政府はこれまで「オミクロン株」が確認された南アフリカなど9か国からの外国人の入国を停止していましたが、これをさらに強化し、きょうから当面1か月間、全ての国からの新規入国を原則停止します。さらにオミクロン株が確認された国や地域から帰国する日本人らに対しても、指定された施設で一定期間の隔離を求めるということです。(以下略)
これまでの日本政府の新型コロナウイルス感染症の入国管理の対策を考えると、思い切った策のように思えます。当然、この策については様々な意見があります。
厳しい意見はこちら↓。
欧米諸国でもしないこんな馬鹿な全世界との鎖国をするために我々は副反応の恐怖に怯えながらG7最高のワクチン接種率にした訳ではない!
ワクチンを信じないと言うことは科学を信じないということに等しい!科学も経済もわからない国民層への人気取りもいい加減にして欲しい。— Isseki Nagae/永江一石 💉接種済💉 (@Isseki3) November 29, 2021
せっかく多くの人がワクチン接種したので、今更入国停止して経済に悪影響を与えるべきではない、というのはその通りだと思います。私も同様の意見です。
さて、ここでオミクロン株についての現時点での情報についていくつかまとまっている情報を紹介します。
オミクロン株のスパイクタンパク質の抗体認識領域はどれも変異している CareNet 公開日:2021/11/30
【Dr.イワケンの「感染症のリアル」】新型コロナ変異株「オミクロン」 感染性の強さは? ワクチンの効果は?
いずれも興味のある方は上記リンクを読んでもらうとして、いくつかオミクロン株の情報を抽出すると以下のような感じでしょうか。
・ウイルス表面のスパイクタンパク質の抗原領域はどこもかしこもすべて変異しているらしく、抗体のかなりがオミクロン株スパイクタンパク質の認識には苦労しそう。→ワクチンの効果が未知数
・南アフリカではオミクロン株が(一部の地域で?)感染拡大した。ただし南アフリカではファイザーなどの効果の確かめられているワクチン接種率は2割程度で、ワクチンの効果は不明。
・オミクロン株の感染力はそれなりにありそうな一方で、感染者の症状は軽症⁉
結局のところ、最上段に書いてある「タンパクの変異部位が多いために未知数の部分が多い」ということで、今回の政府の対策になるのだと思います。
政府としては、未知数の変異株を前にして感染を容認する方針は取りにくいことは十分理解できます。ただ、私個人の意見としては、繰り返しになりますが、入国停止措置はすべきでないと考えます。
※もしこのオミクロン株が感染力も重症化率も高い株であったらごめんなさい。