以前、医療現場の最前線で新型コロナウイルス感染症の対応をされている内科医と思われる方がTwitter上で大変興味深いツイートをされていました。新型コロナウイルス感染症に関する4択のクイズです。(医療関係者にとって)基礎知識の確認に良いと思いましたので、以前の記事で紹介していました。
が、このクイズのアカウントが鍵アカウントになってしまい、見ることができなくなってしまいました。その後、別の公開アカウントで同じ問題が公開されました。順次、改めて紹介していきます。
今回は16問目~20問目を紹介します。
どの選択肢がどれだけ選択されたのかが既に出ていますが、気にせず皆様も答えを考えてみると面白いと思います。
※最多の選択肢が解答とは限りません。
まずは16問目。
【過去問16解答】正解:a
これは調べればわかる問題です。
・分からないことがあればまず自分で調べる。
・調べた中で、できるだけ公的な情報、公式な情報をチョイスし、さらに最新の情報かどうか吟味する。これがまずググレカスからの卒業を目指す重要です。
— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
17問目。
【過去問17解答】正解:b)
dと答えた人が多いですが間違いです!
さすがにそんなに少なくはありません。
ファイザー&モデルナの2社のmRNAワクチンは10~20万人に1例ぐらい、アナフィラキシーショックが起こるとされております。— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
そして1点付け加えること。
アナフィラキシーショックは確かに起きないほうがいいですし、起きると現場も騒然としますし、ご本人もびっくりしてしまいますが、手慣れた救急外来のスタッフであれば、アナフィラキシーで死なせるようなことはありません。
そんなことがあっては救急外来の名折れです。— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
もし、他剤や食物でアナフィラキシーを起こした過去があり、どうしても心配な方は、大きい救急病院の敷地内併設されたワクチン会場、あるいは、もしもの時にも人手の多い自衛隊などの運営する大規模接種会場を選ぶというのも1つの案でしょう。
— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
アナフィラキシーについては、私自身が(医師として)その対応方法を復習しておこうと思います。
18問目。
【過去問18】
mRNAワクチンは二回接種です。
次の○と●に入る数値で正しいものは?1)ファイザーのワクチンは1回目と2回目の間を○週間あける。
2)モデルナのワクチンは1回目と2回目の間を●週間あける。
a)1)が4 2)が4
b)1)が3 2)が4
c)1)が3 2)が3
d)1)が4 2)が3— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 13, 2021
また、最近では、メーカー推奨の間隔よりももっと遅らせた方が、抗体の上がりが良いのではないかという報告も出てきており、この辺りはもしかすると今後、メーカー側でも修正が入ってくる可能性もあるのかなと思っているところです。いずれにせよ、早くならなければ大丈夫と覚えておけば良いです。
— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
私自身はファイザーのワクチンを約4週間あけて2回打ちました。
19問目。
【過去問19解答】答え:d
何度か載せさせていただいたこの図の通り、年齢、肥満、糖尿病は、単独で大きなリスク因子と考えます。
高尿酸血症は、それそのものでリスクとしての有意差はありません。※この図は忽那先生のブログよりお借りしておりますが作成時より、修正点が加わっています(下記) pic.twitter.com/LfdIsusGWm
— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
ちなみに、つい数日前に発表されたアメリカCDCの速報では、今後日本でも流行が予想されているδ株(インド変異株)については、なんと、
α株(イギリス変異株)の2.5倍!!!
従来株の4倍!!!!の重篤化リスクが予想されてるとのことです。くれぐれも皆様、ご注意ください。
— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
20問目。
【過去問20】正解:c
これは選択肢の中に、・今の退院基準…c)
・1つ前の退院基準…d)
・2つ前の退院基準…a)が、紛れています😅情報のアップデートのために問題を作りました。
※ちなみに発症7日目だとまだ他者への感染力があるので、なんぼなんでもb)の7日では退院は無理です。
— Dr.丼のCOVID問題集 (@sguardo_bot) June 17, 2021
今後も引き続き、問題と解答を紹介していきます。
ところで、今後のNHK党の選挙方針である「諸派党構想」に関する書籍が発売予定となりました。NHK党をよく取材いただいているライターさん(立花孝志かく闘えり、のライターさん)が書かれたものです。もしよければ書店や図書館などで手に取ってみてください。