衆議院議員の任期満了が近づいている中、自民党総裁選挙の日程が決まりました。
自民総裁選「9月17日告示、29日投開票」…午後の総務会で了承へ 読売新聞 2021/08/26 11:25
自民党は26日午前、9月の党総裁選に向け、総裁選挙管理委員会(委員長=野田毅・元自治相)の会合を党本部で開いた。同委員会は総裁選の日程を「9月17日告示、同29日投開票」と決め、午後の総務会で了承される見通しだ。総裁選がこの日程で行われれば、次期衆院選は10月以降となる。(以下略)
ここで、現在の衆議院議員の任期満了日を確認しておきます。
任期の起算日 任期満了日 前回選挙期日
衆議院議員 H29.10.22(日) R3.10.21(木) H29.10.22(日)
というわけで、確定している日付を以下に挙げていきますと
・自民党総裁選告示日 2021年9月17日(金)
・自民党総裁選投開票日 2021年9月29日(水)
・衆議院議員任期満了日 2021年10月21日(木)
となります。
現在は新型コロナウイルスの感染者がかなり高い数で推移していることを考えると、衆議院の解散をしにくい状況と言えるのではないでしょうか。となると任期満了となることが想定されます。もしそうなるとすると、衆議院議員総選挙の日程はどうなるのでしょうか。
ここで、公職選挙法第三十一条を見てみます。
第五章 選挙期日
(総選挙)
第三十一条 衆議院議員の任期満 了に因る総選挙は、議員の任期が終る日の前三十日以内に行う。
2 前項の規定により総選挙を行 うべき期間が国会開会中又は国会閉会の日から三十日以内にかかる場合においては、その総選挙は、国会閉会の日から三十一日以後三十五日以内に行う。
3 衆議院の解散に因る衆議院議 員の総選挙は、解散の日から四十日以内に行う。
4 総選挙の期日は、少くとも三 十日前に公示しなければならない。
5 衆議院議員の任期満了に因る 総選挙の期日の公示がなされた後その期日前に衆議院が解散されたときは、任期満了に因る総選挙の公示は、その効力を失う。
とあるように、衆議院議員の任期満了に伴う総選挙は任期満了日の前30日以内に行う、とあります。10月21日の任期満了日の前30日以内となると、9月21日~10月20日あたりでしょうか。
また、衆議院議員総選挙は12日間の選挙運動期間となっており、火曜日が公示で、その次の次の日曜日が投票日となるのが一般的です。
以上のことを考慮すると、衆議院議員総選挙を含めた日程は次のようになると予想します(予想部分は赤字で記載)。
・自民党総裁選告示日 2021年9月17日(金)
・自民党総裁選投開票日 2021年9月29日(水)
・衆議院議員総選挙公示日 2021年10月5日(火)
・衆議院議員総選挙投開票日 2021年10月17日(日)
・衆議院議員任期満了日 2021年10月21日(木)
総裁選後と任期満了前で衆議院議員総選挙を設定すると、上記の日程しか当てはまらないように思います。
解散の可能性なども考えると、上記以外の日程も考えられますので、ご参考までに。
ところで、今後のNHK党の選挙方針である「諸派党構想」に関する書籍が発売予定となりました。NHK党をよく取材いただいているライターさん(立花孝志かく闘えり、のライターさん)が書かれたものです。もしよければ書店や図書館などで手に取ってみてください。