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注目すべきは新規感染者数よりも重症患者数と確保病床数

先日(2021年7月12日)から東京都では4度目の緊急事態宣言となっております。

この後、オリンピックが予定されており、開会式が7月23日、閉会式が8月8日です。

現在出ている緊急事態宣言ですが、その理由としては医療崩壊を防ぐため、特に重症患者確保病床の使用率がポイントとなっていると理解しています。東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトを参照すると、次の通りです。

重症患者のための確保病床が392床で重症患者数が58人です。医療体制は逼迫しているとは言えない状況の中、菅首相によると「先手先手」の予防的措置とのことでした(↑の前回記事のリンク参照)。

さて、新型コロナウイルスに感染した時には高齢者が重症化しやすいこともあり、年代別では高齢者から優先的にワクチン接種が行われています。

現状、高齢者へのワクチン接種はかなり順調に進んでいると思われます。

一般的には新規感染者数が増えれば、重症患者数も増えます。ただし、高齢者へのワクチン接種が進んでいる現状では、新規感染者数が増えても以前に比べて重症患者数の増加が抑制されつつあるのは疑いのない事実でしょう。

緊急事態宣言が出ている現状でも東京都では新規感染者数が増え続けています。ただし前に述べたように、感染者数が増えると重症者数も増えますが、ワクチン普及により、重症者数の増え方(数学の表現を使うと比例定数といったところ)は以前より小さくなっています。

今後、重症患者数の推移がどうなるのかに注目ですが、ワクチン普及前とは状況が異なるために、これまでのような新規感染者数の報道というのは変えていくべきであると考えます。新規感染者数よりも重症患者数と確保病床数を最優先に報道すべきではないでしょうか。

マスコミがマスゴミと呼ばれて久しい現状ではすぐには期待できないことではありますが、少しずつ変わっていくでしょう。

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