2019年の参議院議員選挙で、NHKから国民を守る党は1議席を獲得しました。党として、選挙公約に憲法改正についての立場を明確にしているわけではありませんが、国政政党である以上、憲法改正の話題に関して避け続けるわけにはいきません。
今国会では、注目法案として、憲法改正の際に重要な国民投票法の改正案があります。
というわけで、個人的に憲法については知見を少しずつ深めていこうと思っています。
前回に引き続き、憲法改正についての考えを述べていきます。
倉山満さんが書いたこちらの書籍を参考にしています。憲法改正をするのであれば、どのような内容にすべきか、について書かれており、大変参考になります。
この書籍の最後の方に、書籍内で特に強調した内容のまとめ3つがあり、それを紹介します。憲法改正のために特に重要と思われる内容とのことです。
1.憲法観の合意
主要政党は憲法論議において、憲法、すなわち国家のあり方に関して、基本的なところで合意を形成していくべき。特に重要なのは、軍隊を持つかどうかの合意。
2.憲法附属法
憲法を生かす方が、憲法附属法。国民投票法など。最も重要な憲法附属法は皇室典範。皇室典範がこのままだと、皇族がひとりもいなくなるという危険性について考えておくべき。
3.憲法習律
習律とは平たく言えば運用のこと。憲法は、条文より運用が大事。しかし、現状は条文論議に流されており、本来の憲法論議を忘れていると言えるのではないか。
そして最後に、次のように結んでいます。
日本国は、いま生きている日本人だけのものではありません。過去から受け継ぎ、未来へと引き継ぐ、歴史と文化と伝統の共有物なのです。本書が真の憲法論議の一助となることを祈っています。
私はこの本を一通り読んだので、最後のまとめについて納得のいくところですが、断片的にこの部分だけ読んだ方が同様に納得されるかどうかは分かりません。気になる方は本書を読んでみることをお勧めします。
このような動画も紹介しておきます。
引き続き、次回以降もこの書籍など様々な意見を参考に、今後の憲法改正について、自分なりの考えを簡潔にまとめていこうと思っています。