先日、日本原水爆被害者団体協議会から、核兵器禁止条約に関するアンケートをいただきました。
国連では、2017年7月7日、122か国(加盟国の3分の2)の賛同を得て核兵器禁止条約を採択しました。2020年10月24日には、条約発効に必要な批准・加入が50か国に達し、2021年1月22日に核兵器禁止条約が発効することとなりました。
こういった背景のもと、核兵器禁止条約について私のもとにアンケートをいただいたという次第です。アンケート項目で自由記述の部分では、自分のこれまでの活動を振りかえる良い機会になりました。せっかくなので、その記述を共有したいと思います。
ちなみにIPPNWという言葉が出てくるのであらかじめ説明しておきます。
IPPNW(International Physicians for the Prevention of Nuclear Warの略)
あえて和訳すると、核戦争防止国際医師会議。
核戦争を医療関係者の立場から防止する活動を行うための国際組織で、1980年に設立されました。
以下、私がアンケートの自由記述欄に書いた文章です。
自由記述欄
私は医学生と初期研修医だった時に、IPPNWの学生会議に数回参加したことがあります。以下が私の参加した会議です。
2007年ウランバートル 第6回IPPNW北アジア地域会議
2008年ニューデリー 第18回IPPNW世界大会
2009年広島 第7回IPPNW北アジア・南アジア合同地域
2010年バーゼル 第19回IPPNW世界大会
2012年広島 第20回IPPNW世界大会IPPNWのように、医師が主体となって核兵器廃絶を訴える取り組みは素晴らしいと思いますし、1985年にノーベル平和賞に輝いた意義は大きいと思います。
貴協議会のように、核兵器に反対する運動に関しては理解をしているつもりですし、敬意を表します。また、今後も同様の訴えをしていくべきであると考えています。
現状では、民主主義とは程遠い政治体制をとっている国が覇権を握ろうと野心を隠さない状況です。まずはそういった国が民主化を進めるか、あるいは自ら核兵器保有に反対を表明するような状況にならないと、全世界の核兵器に関する問題の根本的な解決にはつながらないと考えます。理想は大事ですし、被爆者の方々の悲しみと怒りはもっともです。しかし現実を直視して政策を打ち出し、厳しい国際社会を生き抜くことがより大事であると私は考えます。浜田聡
今回アンケートをいただいた団体は、日本共産党さんと仲が良いような印象があります。
となると、色々な意味で警戒が必要かもしれません。