(2020年12月25日追記)
国内・海外でのワクチンについては、厚生労働省のまとめがありましたので、下にリンクを紹介しておきます。
(追記、以上)
新型コロナウイルス感染症のワクチンについては熾烈な開発競争が繰り広げられており、そろそろ臨床試験終了後の接種が開始されつつあります。英国では8日から、米国・カナダでは14日から接種が開始されました。
英国の新型コロナワクチン接種 安全性と今後の見通しは? 小野昌弘 | イギリス在住の免疫学者・医師 12/17(木)
西側諸国で使用開始となりつつあるワクチンをまとめてみました。網羅しているわけではなく、抜けはありますが、ご参考までに。
米ファイザー社と独ビオンテック社が共同開発のmRNAワクチン
・マイナス70度で保管する必要があり、特殊な冷凍庫を必要とするうえ、輸送にもドライアイスが必要になる。
・2回接種が必要。
・英政府により承認され、12月8日より接種開始。
イギリス、ファイザーのワクチンを承認 来週から接種開始へ BBC 2020年12月2日
英政府は2日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発している新型コロナウイルスのワクチンについて、国として世界で初めて広範な使用を承認した。
オックスフォード大学と英アストラゼネカ社が共同開発のアデノウイルスベクターワクチン
・普通の冷蔵保存で保管可能。
・近々英政府に承認される見通し。
英コロナワクチンが世界初、最終治験結果を学術誌に発表 AFP 2020年12月9日
英オックスフォード大学(University of Oxford)と英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)は8日、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)最終段階である第3相試験の結果を世界で初めて学術誌に発表した。安全で有効なワクチンの開発に向け世界各地で続く競争は大きな節目を迎えた。
米モデルナ社が開発のmRNAワクチン
・武田薬品・厚生労働省と提携して、2021年に日本に供給予定。
・普通の冷蔵保存で保管可能。
・近々英国で承認される見通し。
米モデルナ、ワクチン使用許可を欧米で申請へ BBC 2020年12月1日
米モデルナは11月30日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、アメリカとヨーロッパで緊急使用許可を同日中に申請すると発表した。使用が広く推奨されることを目指す。
ここまで紹介してきたものはいずれも海外メーカーによるものです。国内メーカーのワクチンとしてはアンジェスのDNAワクチンや、塩野義製薬が国立感染症研究所と共同開発中の組み換えたんぱく質ワクチンがあります。
塩野義製薬、新型コロナのワクチン治験開始 国産2例目 朝日新聞 2020年12月16日
塩野義製薬は16日、新型コロナウイルスの予防ワクチンの臨床試験(治験)を始めたと発表した。国立感染症研究所などと開発を進める「遺伝子組み換えたんぱくワクチン」というタイプで、安全性と効果を確かめる。国産ワクチンの治験は、創薬ベンチャーのアンジェス(大阪府茨木市)に次いで2例目。
ワクチンの種類が色々と出てきました。これらについては↓のリンクを参考資料として貼っておきます。
DNA・mRNA・ベクター… 多様なワクチンの違いは? 日本経済新聞 2020年7月27日
こちらの書籍↓がなかなかよくまとまっていると思いました。
以前記事でも取り上げた峰宗太郎さんが著者のひとりです。