先日、ファイザー製薬のワクチン治験の初期データの報道に関する話を書きました。
ワクチンによる予防の有効性が90%とのことですが、あくまで製薬会社の発表したデータであり、ワクチンの有効性・安全性の評価については、専門家によるチェックを受けた査読論文を待ちましょうという主旨です。
その後、さらに今度はモデルナ社のワクチン治験の初期データの報道が出ました。
米モデルナのワクチン、有効性95%の初期結果 新型ウイルス BBC 2020年11月17日11:17 ジェイムズ・ギャラガー、保健・科学担当編集委員
米バイオテクノロジー企業モデルナは16日、開発中の新型コロナウイルス感染症COVID-19の新たなワクチンについて、95%近い有効性を示す初期結果のデータが得られたと発表した。
新型ウイルスのワクチンをめぐっては、米ファイザーが同様の結果を発表したばかり。モデルナの発表で、ワクチンが世界的流行(パンデミック)を終わらせる確実性が高まることになる。
両社とも、高度に革新的で実験的な手法によってワクチンを開発した。
モデルナは「素晴らしい日」だとし、数週間以内にワクチンの使用許可を申請する予定だと述べた。
ただ、今回はまだ初期データであり、重要な疑問が残ったままになっている。
これも初期データなので、査読論文を待ちたいところです。
岩田健太郎先生のtweetも参考にしておきます。
1万5千人プラセボで90人COVID発症、11人重症。ワクチン群5人発症、重症ゼロ。マイナス20℃で保存可能、冷蔵庫で30日間の消費期限。有害事象は軽微。ファウチが絶賛するのも納得。ただしモデルナは2010年にできた会社で承認医薬品はこれまで皆無。 https://t.co/TMGaKgvjqS
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) November 17, 2020
有用なワクチンが早く開発されることを願います。
ところで、話は変わりますが、ワクチンについては根強い反対派がいます。様々な理由から反対派となるのでしょう。もちろん、ワクチンを接種するかどうかは個々人の意思を尊重すべきであり、ワクチン反対派の方が自ら接種をしないことについてはそれでいいと考えています。これまで様々なワクチンが開発されてきており、現在使用されているワクチンのほとんどは安全と言えるのですが、ごくまれに接種後に副作用に苦しむ方がいるのは事実です。そういった方にはその後の補償はしっかりとすべきでしょう。
さて、これは私の個人的な経験でしかないのですが、ワクチン反対派の非常識な行動に悩まされることがありました。
困るのは、深夜や早朝に電話をかけてくることです。埼玉県知事選挙の時には、HPVワクチンに関する公約を掲げたこともあり、選挙前・中・後に深夜や早朝に電話をかけられて困ったのを覚えています。自らのワクチンに反対する考えを他人に訴えるためには早朝であろうと深夜であろうとお構いなしといった感じです。
そして最近、再びワクチン反対派の方から深夜に電話がかかってきました。
相手にせず、距離をとっておくのが吉と考えます。