(2020年7月22日追記 参議院調査室の行う調査は、各議員の調査依頼に沿うものであり、調査結果については参議院調査室の見解ではありません。ここで公表している内容は、調査室に調査いただいたことではありますが、あくまで立法調査活動の「補佐」いただいたものであり、私の責任のもとの調査結果として公表させていただくものです。)
国会の衆議院・参議院ともに、それぞれの議員を調査面でお手伝いしてくれる調査室という機関?があります。
衆参両院には、議員活動全般を調査面で補佐するため、それぞれ「調査室」が置かれています。
(中略)
調査業務の一端を紹介すれば、例えば、議案審査では、議員立法を起草するための調査、付託された法律案の提案理由・問題点・利害得失等に係る調査、参考資料の作成、決議や審査報告書・調査報告書の原案作成等を行っています。(中略)さらに、国会議員や議員秘書の方々からの依頼に応じ、法律案等の論点整理、政策課題の問題分析、各種公表資料の収集・分析を行い、議員が本会議や委員会等において質疑・討論等を行う際の準備作業を補佐するなどしています。
これまで調査室には幾度となくお世話になってきました。毎回、調査依頼をする際には、電子メールで調査依頼の文面を送っています。その後、調査結果が電子メールで返ってきます。調査内容については、PDFファイルやワードファイルなど、電子データでいただけるのがありがたいです。
先月の下旬に、青ヶ島に行った際に1泊2日滞在予定が5泊6日となってしまいました。
青ヶ島と八丈島を結ぶ交通路として船とヘリコプターがあるのですが、高波のために船の運休、濃霧のためにヘリコプターの運休が続いたためでした。
これらの航路に関して、参議院調査室に調査を依頼していました。
船については、青ヶ島の港湾整備と船の就航率についての調査依頼でした。NHKから国民を守る党の坂本雅彦さんにこの調査結果をまとめていただきました。
青ヶ島の港湾整備と就航率について(浜田議員の調査依頼と結果報告)
霧で運休が続いたヘリコプターですが、軍用ヘリの中には霧でも運航できるものがあるらしいのです。
洪水救助で活躍 悪天候に強いヘリ「ブラックホーク」、その実力
(一部抜粋)
悪天候・夜間時における強さを実現し、作戦能力の要となっているのが各種電子機器です。機首部下面には「赤外線前方監視装置(FLIR:フリア)」を装備。夜間においても昼間とほぼ同等の映像を得ることができ、多少の霧や塵、雲は透過します。
このような軍用ヘリを青ヶ島~八丈島を結ぶ路線に導入することについての調査依頼でした。
以下に調査結果を掲載します。
ヘリコプターの飛行に係る制限事項
(計器気象状態における飛行)
第九十四条 航空機は、計器気象状態においては、航空交通管制区、航空交通管制圏又は航空交通情報圏にあつては計器飛行方式により飛行しなければならず、その他の空域にあつては飛行してはならない。ただし、予測することができない急激な天候の悪化その他のやむを得ない事由がある場合又は国土交通大臣の許可を受けた場合は、この限りでない。通常ヘリコプターは、計器飛行方式による飛行ではなく、有視界飛行方式で飛行しています。この飛行方法は、パイロットが地上の目標(建物、河川、地形、鉄道等)を目で見て現在の位置及び進路を確認しながら、目的地へ飛行する方法です。そのため、一定の気象条件(※)の確保が必要です。なお、災害時においても原則として通常運行時の気象条件を適用します。御示しいただいた資料の軍用ヘリコプターは、災害時の特殊な環境での使用例を示したものと思われますが、通常運行用途としての導入は、現在のところ、難しいのではないかと存じます。
※ 通常運航時における最低気象条件
(青森県資料等より作成)
軍用ヘリが霧の中でも運航できるからと言って、そう簡単に定期航路に導入とはいかないようです。