今回は(も?)、私が参議院に提出した質問主意書を紹介します。2020年1月31日に提出したものです。
質問主意書とは何か?については以前の記事を一部引用させてもらいます。
特徴
質問主意書の最大の特徴は、本会議や委員会において議題の範囲内で口頭で行う質疑とは異なり、国政一般について問うことができることです。また、内閣の見解を確実に引き出せること、法律案と異なり議員1人でも提出できることも特徴となっています。
(中略)また、議員一人でも提出することができるので、所属会派の議員数等による制約もありません。
さらに、答弁書は、複数の行政機関にまたがる事項であっても、必ず関係機関で調整され、閣議決定を経て、内閣総理大臣名で提出されます。このため、内閣の統一見解としての重みがあります。
議員一人で提出することができ、その返答は内閣の統一見解であるということです。政府に問うという性質上、野党議員がたくさん提出しています。
で、私の提出した質問主意書はこちら↓。本来は質問書と答弁書は別なのですが、質問→答弁(赤字)の順に配列しました。
イラン国内で我が国の総理大臣が「アメリカ人は常に自分たちの信念と見解を他国に押しつけたいと考えてきた」と発言したとされていることに関する質問主意書
昨今のイラン情勢により、昨年六月十三日に行われた安倍総理とハメネイ師の対談が再び注目を集めていることを踏まえ、以下質問する。
一 政府は、ウェブサイト「http://khamenei.ir」について、ハメネイ師の公式な声明と認識しているのか。そうでない場合、どのような認識をしているのか。
一について
お尋ねのウェブサイトについては、政府としてお答えする立場にない。二 昨年六月十三日の安倍総理とハメネイ師の会談について、ハメネイ師側はこれに関する記事(http://english.khamenei.ir/news/6844/I-don-t-consider-Trump-worth-sending-a-message-to-we-won-t-negotiate)を公開している。
当該記事には、安倍総理とハメネイ師との間で以下のようなやりとりがなされた、と書かれている。
「Ayatollah Khamenei then responded to remarks by the Japanese Prime Minister on how the Americans have always wanted to impose their own beliefs and views on other nations and stated: It is good that you acknowledge this fact, and you should also know that the Americans will observe no limits in imposing their views.」
安倍総理とハメネイ師との間で前述のやりとりがなされたのは事実かどうか明らかにされたい。また、前述のやりとりについて政府が把握している安倍総理とハメネイ師の発言を日本語で示されたい。二について
お尋ねについては、関係国との関係もあり、お答えすることを差し控えたい。
ハメネイ氏ってのはイランの最高指導者です。今回の質問についてはほとんど答弁いただいておりませんが、答弁書を作る官僚の立場からすれば、この質問にまともに答弁すると新たな国際問題のきっかけになると考えたからなのかもしれません。
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