今回は、私が参議院に提出した質問主意書を紹介します。2019年12月5日に提出したものです。
質問主意書とは何か?については以前の記事を一部引用させてもらいます。
特徴
質問主意書の最大の特徴は、本会議や委員会において議題の範囲内で口頭で行う質疑とは異なり、国政一般について問うことができることです。また、内閣の見解を確実に引き出せること、法律案と異なり議員1人でも提出できることも特徴となっています。
(中略)また、議員一人でも提出することができるので、所属会派の議員数等による制約もありません。
さらに、答弁書は、複数の行政機関にまたがる事項であっても、必ず関係機関で調整され、閣議決定を経て、内閣総理大臣名で提出されます。このため、内閣の統一見解としての重みがあります。
議員一人で提出することができ、その返答は内閣の統一見解であるということです。政府に問うという性質上、野党議員がたくさん提出しています。
で、私の提出した質問主意書はこちら↓。本来は質問書と答弁書は別なのですが、質問→答弁(赤字)の順に配列しました。
元首相の訃報について中核派による不謹慎な動画が公表されたことに関する質問主意書
「戦後政治の総決算」を掲げ、国鉄の民営化や日米安全保障体制の強化などに取り組んだ、中曽根康弘元内閣総理大臣(以下「元首相」という。)が令和元年十一月二十九日、都内の病院で逝去されたという報道があった。謹んで哀悼の意を表します。
故人の業績について色々な意見があり、賛否両論があることは我が国の民主主義の観点からは望ましいと考えるが、今回の元首相の逝去に際し、看過しがたい動画が目に入ったので、今回質問主意書を提出する。
動画サイト「YouTube」において、令和元年十一月三十日に「前進チャンネル」なるアカウントにより、元首相の訃報を祝う意図の動画(以下「当動画」という。)が公表された。十二月五日現在、当動画の再生回数は四万回台を数えている。これらの状況を踏まえ、以下質問する。一 「前進チャンネル」はいわゆる中核派のアカウントであると考えられるが、政府の把握するところを明らかにされたい。
一について
御指摘の「前進チャンネル」は、共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団の一つである革命的共産主義者同盟全国委員会(以下「中核派」という。)が作成したものと承知している。二 表現の自由との兼ね合いもあり、政府としての認識を示すことに困難な点があることを理解した上で問うが、当動画に対する政府の見解を伺いたい。
二について
政府として、中核派が作成した個々の動画の主張内容について逐一見解を述べることは、今後の警察活動に支障を来すおそれがあることから、差し控えたい。
中核派について政府から説明いただけました。ちなみに当該動画はこれ↓です。
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