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ハゲタカジャーナル投稿者からメールが…

国会議員になって1か月が過ぎました。色々とお願いをされることが多いように思い、それはそれでありがたいことですが、時には問題あるお願いが…。その一例として本日、とあるメールが届いたので紹介します。一部個人情報を伏せております。

NHKから国民を守る党
浜田聡 参議院議員殿

初めて連絡させていただきます。
先生のyoutube拝見しております。

その中で認知症の勉強会にも参加されているとのことでしたので
メールさせて頂きました。
お医者様でもあられますので、ご検討いただけますと幸甚です。

現在の認知症の問題を解決するすべがないのが実情です。
アミロイドβやタウタンパクについての研究もすでに行き詰っています。
多くの製薬メーカーが認知症研究から撤退しております。

ところが既存薬を用いてその軽減が速攻でできる薬があります。
それにつきまして、ご支援いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

認知症の原因は抗コリン薬にあるとし、その治療薬にはメトカルバモールが適している
という
論文を作成し、先日掲載されました。
仮説、原因及び治療薬につきまして記載しております。

なお認知症研究の第一人者である○○教授のご指導も受けております。

https://www.scirp.org/pdf/○○.pdf

日本語論文も添付します。
また特許は出願済です。

うつ病や認知症の薬は数週間で効き始めるというふわっとしたものしかありません。
しかしながらドキシンは、即効性があり、効き目がすぐに実感できます。

武田薬品のドキシンを有効活用していきたく思います。
そのための医師主導治験を是非とも実施したく思います。
1日2g服用で1週間で結果判断が得られると考えます。

実現した時の見込みは、市販品のドキシンは275円/gとすると、
認知症患者に1日2g投与、365日服用し、人口700万人だとすると日本のマーケット
だけでも、
275×2×365×700万 = 約1.4兆円/年
の売上となります。

現在個人で研究しておりますので、資金面等で苦しんでおります。

是非とも実現したくご検討いただけますよう御多忙中の所、誠に申し訳ございませんが

何卒よろしくお願い申し上げます。

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このメールで私が問題視しているのは、投稿論文です。

https://www.scirp.org/pdf/○○.pdf

SCIRP→Scientific Research Publishing という雑誌でして、どうやらハゲタカジャーナルのようなのです。

論文投稿の際はハゲタカジャーナルにご注意ください!(PDF 京都大学図書館)

Q:ハゲタカジャーナルとはどのようなジャーナルなのですか?
A:査読誌であることをうたいながら、著者から論文投稿料を得ることのみを目的として、適切な査読を行わない、低品質のオープンアクセス形式のジャーナルです。

ハゲタカジャーナルとは、極端に言うと、内容の質は問わずお金を出せば論文投稿できる刊行物と言っていいと思います。

で、メールの送り主と何度かやりとりしており、私のYouTube動画で紹介(メールの送り主の名前も出した上で)の方向であったのですが、

「ハゲタカジャーナルであることにふれざるを得ないことはご了承ください。」

と送ったところ、メールの送り主から

名前は伏せてください

となりました。

国会議員をやっていると、色々とありますね。今後も色々とあるでしょう。気を付けていこうと思います。

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