本日(令和元年5月14日)は国会・衆議院の総務委員会において、NHKの放送をインターネットで常時同時配信に向けての審議がされました。
国会での審議は非常に重要でありながらも、全てに目を通すことは至難のわざです。ただ、今回は非常に興味深いと思ったので、いくつかのやりとりを拝見させてもらいました。
全部で6時間ほどあるので全てに目を通しておりませんが、数人の国会議員はNHKのスクランブル化に理解を示してくれそうな質疑をしていたような気がします。
・穂坂泰氏(自民党)
・中谷一馬氏(立憲民主党)
・足立康史氏(維新の会)
あたりが理解を示してくれそうな印象を持ちました。他にもいるかもしれません。
一方で、NHKのインターネットでの配信が進むと、放送法64条との兼ね合いが問題となります。
(受信契約及び受信料)
第六十四条 協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第百二十六条第一項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。
インターネットでNHKの放送が配信されるとなると、パソコンやスマートフォンが「協会の放送を受信することのできる受信設備」になる可能性が出てくるということです。岡山県から選出の参議院議員の方が、今年の3月に次のようにおっしゃっておられます。
なお、今回の報道を受け、改めて本日総務省に確認しましたが、ネット受信料の徴収はさせないと再度回答を頂いております。ただ、ネット受信料を徴収してもいいじゃないかという議員もいるのは事実ですので、このような報道も含み徴収の方向に向かわないように、引き続き声を上げて頂けますと幸いです。
— 小野田紀美【自民党 参議院議員(岡山県選挙区)】 (@onoda_kimi) 2019年3月6日
色々と想像がされますが、どうなるかは民意次第だと思います。