以前から、この本↓を読んでいます。
岩波ジュニア新書から出ている本です。「ジュニア」という響きからは簡単そうに思えるのですが、ところどころ内容理解の難しいところがあります…。
それはさておき、読んでいて気になったところをピックアップしてみます。いわゆる政府の借金についての話について述べられている部分です。
誰から借金をしているのだろう(p131)
政府が大幅な財政赤字を出して、財政赤字の解消あるいは財政再建が問題になっている、ということを、新聞などで目にするでしょう。この財政赤字の問題を考える場合に重要な点は、これまでもお話してきましたが、政府は企業でも家計でもなく、いずれの経済主体でもないということです。
(中略)
政府はいま大きな借金をかかえているといっていますが、政府は誰から借金をしているのでしょうか。政府は国民から借金しているのです。
(中略)
家計にたとえれば、家族のなかで借金をしているようなものです。お父さんがお母さんから借金をしていたり、子どもがお父さんから借金をしている状態と考えればいいと思います。
そうだとすると、日本は国家破産をするとよくいわれますが、この国家破産とはどういう状況下といえば、一家が借金をして首つり自殺をするような状態ではないことがわかるはずです。
(中略)
しかし、幸いなことに日本は外国債を発行していません。借金はすべて「内国債」です。家族のなかで借金をしあっているように、国民が国民に借金をしているのです。
(中略)
しかし、内国債を発行しすぎて国家破産をしたという例は、人間の歴史のなかでは一つもありません。第二次大戦中、日本はいまよりもっと多くの借金をかかえていました。しかし、それで破産はしませんでした。
(中略)
これまでの歴史からいえば、政府はお札を発行することができますから、インフレをつくってしまえば、いつでも解消できます。したがって、私たちが財政赤字について心配すべきことは、国家破産がおきることではありません。重要な点は、国債を多く発行することによって、金利が上がったり、インフレーションがおきたりという経済的な混乱をうまくコントロールすることです。
概ね間違っていないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
自分自身の場合は、不動産物件購入によってそれなりに大きな借金を背負っており、主に家賃収入によって毎月返済しております。日本政府と異なる点は、銀行からの借金、つまり身内ではないところからの借金なので、返せないと破産する可能性があります。
政府の借金について色々と考えて勉強するとともに、自分の借金については確実に返済し続けられるようにしていきたいものです。
上記の著書については今後もこのブログでネタにさせてもらおうと思います。