先日、風疹が流行しているとの話を書きました。
重要だと思うことを次のように書いています。
・妊婦が感染することで、出生児に悪影響(先天性風疹症候群)
・予防接種で防ぐことができる
妊婦さんが感染すると一大事であるわけですが、そもそもどのように感染するのかを書いていなかったので追記しておきます。
病原体
上気道粘膜より排泄されるウイルスが飛沫を介して伝播される
ウイルスが飛沫を介して、というのは風邪と同じように咳やくしゃみで空気中に飛び散る飛沫によって感染する可能性があると言うことです。
また、数年前の流行時にどのくらいの風疹患者が出て、それに関連する先天性風疹症候群が発生したのかについて、確認しておきます。↓の資料にグラフがあったのでそれで視覚的に理解するのがいいと思います。
風疹急増に関する緊急情報(PDF):2018年11月14日現在
2012年に2,386人、2013年に14,344人の患者が報告され、この流行に関連した先天性風疹候群が45人確認された。
赤いバーが風疹患者数で、灰色のバーが先天性風疹症候群患者数です。
2012,2013年合わせて1万人を超える風疹患者が発生し、その結果45人の先天性風疹症候群が報告されています。
2014年~2017年は流行はしておらず、先天性風疹症候群の報告はほとんどありません。
で、今年再び流行しており(上のグラフ右端)、問題になっているということです。
2018年第1~45週の風疹患者累積報告数は2,032人
前回、風疹について書いた記事では、2018年第1~43週の風疹患者累積報告数は1,692人だったので、やはり増えています。
というわけで、今回は風疹の過去と現在の流行について注目してみました。次回以降、気が向いたら風疹の検査や予防接種の状況などについて調べて書いてみようと思います。