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アニマルホーダー

神戸市からなかなかすごいニュースが出てきました。大量の猫飼育で想像を絶する状況になっていたようです。

「膝までの汚物に大量のハエ」猫50匹放置で〝田んぼ〟と化した人気市営住宅 「多頭飼育崩壊」の悲劇(産経WEST 2017.11.22 09:00)

岡山大家さん関係のつきあいで、大量の猫飼育の生々しい話を聞かせてもらったり、実際の現場に足を踏み入れたことがありました。なので、こういう人がいることについてはあまり驚くことはありません。上の新聞記事ではこのように飼育不可能な数の動物を集めてしまう人のことを「アニマル・ホーダー」として紹介されています。

新聞記事は結構長めの記事になっています。印象的なところを一部を抜粋しておきます。現場の写真もあります。ある程度処理された後の写真のようですが、さすがに処理前の写真は載せられないのでしょう。私の所有物件の以前の猫部屋↓などかわいいものです。

参考記事:猫部屋(2016/1/13)

参考記事:猫部屋見積もり(2016/1/27)

以下、新聞記事抜粋です。

神戸市東灘区の市営住宅で猫53匹を放置していた40代女性が神戸地裁から強制退去処分を受け、近隣住民は約8年ぶりに安息の日々を取り戻した。女性が残していった部屋は人間の膝の高さまで猫の糞尿(ふんにょう)が堆積。畳や家具などいたるところに汚物が染み込み、猫の死骸からは大量のハエやウジ虫がわくなど「地獄絵図」そのものだった。

(中略)

3DK(約60平方メートル)の室内は畳や家具、柱などいたるところに猫の糞尿が染み込み、「膝まで汚物が堆積し、田んぼに入っていくようだった」(作業員)。悪臭はゴーグルをしていても刺激で目が開けられないほどで、室内には猫53匹が野放しにされていたほか、複数の死骸もあった。

スコップで糞尿をかき出していったが、あまりの悪臭でこまめに休憩を取る必要があった。コンクリートのように固まった糞尿もあり作業は難航。糞尿まみれの家具や電化製品、畳、床板などを撤去し、最終的に取り除いた汚物は2トントラック1台分に上った

(中略)

住民らが異変を感じたのは21年ごろ。女性の部屋から腐ったような異臭が漂い始めた。住民らは女性を見かけるたびに問いただしたが、女性は「鼻が悪くて分からない」と意に返さない様子だった。22年末には猫が大量に繁殖し、飼育できなくなった女性が別の場所に移動したとみられる。

▼【閲覧注意!】糞尿まみれ現場と猫の写真(こちらをクリック)

この時期から女性の部屋の真下に住む男性(72)は糞尿の“雨漏り”や大量のハエに頭を悩ますようになった。悪臭とハエで窓を開けたり換気扇を回したりできなくなり、夏場には体調を崩すこともあったという。

女性は毎日、猫に餌と水を与えに部屋に来ていたが、住民と顔を合わせるのを避けるためか、午前4時ごろにマスクと帽子姿で部屋を訪れては足早に立ち去るようになった。

(中略)

今回のような事例は、大量の動物を劣悪な環境で飼育する「多頭飼育崩壊」と呼ばれ、ここ数年で全国的に顕在化してきている。これまでは行政による殺処分が行われていたことなどから事態が表面化しにくかったが、猫の殺処分防止に力を入れるボランティア団体などが増えたことで注目されるようになった。

環境省が昨年度に全国115自治体を対象に行った調査では、ペットの多頭飼育に関する近隣住民からの苦情件数は約2200件に上った。このうち10匹以上の飼育は約3割、50匹以上も100件を超えており、多頭飼育をめぐる悪質な事例が全国で相次いでいる。

(中略)

溝上代表によると、飼育不可能な数の動物を集めてしまう人は「アニマル・ホーダー」と呼ばれ、米国などでは精神疾患の一種として認識されている。猫の所有に執着する精神状態となり、周りから指摘されても一人で抱え込んでしまって改善できないケースが多い。地域で孤立した高齢者が陥りやすい症状という。

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